中国侵略日本軍が南京大虐殺の犠牲者を埋葬した場所の電子地図が、12月11日午前にリリースされた。この電子マップは、19ヶ所に及ぶ合葬墓地と記念場所の正確な位置を示した初めての地図となる。澎湃新聞が伝えた。
合葬墓地と記念場所19ヶ所の名称および住所(資料提供・南京市人民代表大会常務委員会)。
この「最も完全なバージョン」電子マップは、南京市人民代表大会常務委員会や市弁護士協会、地図ソフトウェア会社など多方面による協力によって完成したという。
11日から、高徳地図に合葬墓地の中国語である「叢葬地」を入力すれば、19ヶ所に及ぶ合葬墓地と記念場所の具体的な位置や開放時間などが表示される。
7日午後、南京市人民代表大会法制委員会の指導のもと、市弁護士協会と市法律援助基金会、南京大虐殺の歴史的真相を保護する弁護士大連盟が、「百名の弁護士が合葬墓地を再確認して犠牲者を弔う」活動を立ち上げ、フィールド調査を実施し、まだ地図に示されていない合葬墓地や記念場所を再確認した。
その後、各方面による努力を経て、地図ソフトウェア会社が位置表示や画像データのアップロードなどの作業を完成させた。こうして史上「最も完全なバージョン」と言われる犠牲者合葬墓地電子マップが正式に公開された。
南京市人民代表大会常務委員会の竜翔主任は、「これは、合葬墓地の位置に関するナビゲーションマップであり、さらに、南京における死や民族の痛みを示す歴史地図でもあり、82年前に民族に降りかかった災難について思いを巡らし、その歴史をさらにしっかりと心に刻み、平和を大事にするよう、人々をナビゲートする役割をも担っている」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年12月12日