8日付の米学術誌「サイエンス」に掲載された研究成果によると、ネコやフェレットは新型コロナウイルスに感染しやすい一方で、イヌやブタ、ニワトリ、カモなどは感染しにくいことが新たに発見された。新華社が伝えた。
研究者たちは同研究で、ネコやイヌ、ブタ、ニワトリ、カモなどの動物の新型コロナウイルスへの感染のしやすさを比較研究した。
研究者はまず、ウイルス株F13-EとCTan-Hを選び、鼻を通して動物に感染させた後、ウイルスの各部位における増殖状況を観察した。研究結果によると、新型コロナウイルスは動物の体内ではあまり増殖しないものの、フェレットの上気道やネコの呼吸器、消化器系などでは増殖しやすく、特に子ネコの場合、非常に感染しやすいことも分かった。
同研究の責任者で、中国農業科学院哈爾浜(ハルビン)獣医研究所の研究員、中国科学院の院士である陳化蘭氏は取材に対して、「この研究により、フェレットが、新型コロナウイルスのワクチンや薬の評価に使うモデル動物にできることが証明された。ネコは感染しやすく、新型コロナウイルス感染拡大が深刻な地域のネコをしっかりとモニタリングし、保護しなければならない。一方、イヌやブタ、家禽などの動物は新型コロナウイルスに感染しにくい。同研究は、新型コロナウイルスのトレーサビリティの面でも重要な指導的意義がある」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月14日