第22回中国EU首脳会議が22日に開催される。中国の張明駐EU大使は「これは中国とEUの首脳にとって、EU新指導部発足以来初の年次首脳会議であり、新型コロナウイルス感染症が発生して以来最高レベルの制度的交流でもある。中国側はこれに3つの面で期待を寄せている」として、次のように述べた。中国新聞社が伝えた。
■戦略面の相互信頼について
新型コロナウイルス感染症の流行はいくつか雑音をもたらしたが、互恵・ウィンウィンという中国EU協力の本質を変えることはなかったし、今後もない。中国とEUは根本的な衝突がなく、相手側を「制度的対戦相手」と見るべきではないし、ましてや双方間の協力をいずれも地政学的プリズムを通して解釈することがあってはならない。世界保健機関(WHO)など多国間プラットフォームにおける中国とEUの有効な意思疎通と調整は、中国とEUが理念、利益、責任などの面で多くの認識を共有しており、さらに幅広い分野での協力実施が完全に可能であることを示している。
■開放的協力について
中国側はEU側と共にマクロ政策の調整、産業チェーンとサプライチェーンの安定維持を強化し、エコやデジタルなど新興分野で協力を強化し、世界経済に対して模範的・先導的効果を生むことを期待している。EU側が開放的協力を堅持し、中国EU協力のために公平で公正かつ無差別的な環境を提供し、中国側と向き合って進み、中国EU投資協定を期限通りに妥結することを希望する。
■多国間主義について
中国とEUはWHOのリーダーシップ発揮を支持し、情報共有とノウハウ交流を強化し、ワクチンと治療薬の開発を加速し、ワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティを高め、中国・EU・アフリカの三者協力を積極的に検討すべきだ。今回の中国EU首脳会議を通じて、双方がさらに多くの共通認識を行動に変え、多国間主義の維持・一国主義への反対という時代の強い声を共同で発し、国際協力の推進とグローバル・ガバナンスの整備に一層貢献することを期待する。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月22日
習主席、WHO総会で6項目の感染予防・抑制策を提言、5項目の世界防疫協力推進措置を表明
中国の防疫援助は大国としての責任感の体現
特殊な時期の両会 中国は外部環境の変化にどう対処するか
外交部、WHO総会の新型コロナ対策決議案の文言で各国はすでに合意
新型コロナ対策不足が中南米に累を及ぼす 米国はパンデミックの責任を負うべき
2020年の省級両会が全て閉幕 新型コロナ対策が重要議題に
習近平総書記が寧夏回族自治区銀川市を視察
習近平総書記「高いクオリティとスタンダードの海南自由貿…
中国外交部が日本側に重大な懸念を表明 香港地区の国家安…
李克強総理が屋台経済を称賛「中国の生命力」