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中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)が近づき、様々な植物肉入り月餅が市場に出回るようになった。「新肉ちまき」から「新月餅」まで、植物肉入りの食品が消費市場で急速に浸透している。新華社が伝えた。
中国食品科学技術学会が23日に明らかにしたところによると、今年に入ってから、端午節(端午の節句、今年は6月25日)の五香牛肉味、梅干菜五花肉味(塩漬けからし菜と豚バラ肉味)、カレー牛肉味といった植物肉入り「新肉ちまき」に始まり、現在全面的にオンラインで売られている植物肉入り「新月餅」に至るまで、中国で植物肉入り食品の市場浸透率が高まっている。中秋節に先立ち、香港錦華月餅ブランドを擁する香港錦華食品集団と植物肉ブランドの星期零が提携して、「月光宝闔」シリーズの植物肉月餅を売り出した。また今年の中秋節には、植物肉のオムニポーク(中国名は「新膳肉」)が上海市のオフラインスーパーに全面進出し、オムニポークの単品やヘルシーインスタント食品シリーズを打ち出している。飲食業ブランドの提携を通じて、植物肉は餃子や串焼きといった中国料理の分野に進出したほか、喜茶や奈雪の茶など中国茶飲料チェーンが打ち出した洋風ファストフードの分野にも進出している。
市場調査・コンサルティング機関によると、世界の植物肉市場は毎年15%の複合年間成長率で成長し、2025年には市場規模が279億ドル(約2兆9401億円)に達する見込みだ。中国の植物肉市場はまだスタート段階にある。同学会の孟素荷理事長をはじめとする専門家は、「植物肉の研究開発は人々の食生活の構造を改善し、環境と社会の問題を解決する有効なアプローチだ。中国は植物性タンパク質を使った代替肉の科学的産業化に向けて、中国独自の道を歩んでいくべきだ」との見方を示している。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年9月25日