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RCEP正式に締結 東アジア地域協力を象徴する成果

人民網日本語版 2020年11月16日15:13

地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が11月15日、正式に締結された。世界で参加人口が最も多く、メンバー構成が最も多元的で、発展ポテンシャルが最も大きい自由貿易圏であるRCEPの締結は、東アジア地域協力にとって極めてシンボリックな成果であるだけでなく、多国間主義と自由貿易の勝利でもある。RCEPは地域内各国間の物品・サービス貿易、投資の高いレベルでの開放を実現し、地域の貿易投資自由化・円滑化のレベルを極めて大きく向上させ、地域の魅力と競争力を高めることとなり、地域経済全体の回復プロセスを力強く促すだけでなく、地域の発展・繁栄促進のための新たな原動力となり、世界の成長を牽引する重要なエンジンになるだろう。(人民日報コラム「和音」掲載)

RCEP交渉において、中国が一貫して誠意をもって開放と協力を促進してきた行動は大いに注目されてきた。開放・包摂と互恵協力の原則を堅持し、中国はすべての首脳会合と閣僚会合、技術交渉に参加し、「交渉を促し、合意を促し、成立を促す」の精神で、交渉解決にとって難点となった問題の解決を促してきた。外商投資法の正式実施、外商投資参入ネガティブリストの項目削減は、中国が関連交渉に加わる上で良好な雰囲気を作り、豊富な経験と制度保障を提供した。中国は、国内の大循環を主体とし、国内と世界の2つの循環が相互に促進し合う新たな発展構造の構築を加速させ、中国自身の発展の必要性を満たすだけでなく、各国の人々にも幸福をもたらし、大国としての責任感を示した。

RCEPの締結は、地域内各国協力の活力を呼び起こすことになるだろう。RCEPは地域内の統一ルール体系の形成を促し、貿易投資障壁の撤廃に役立ち、貿易投資自由化・円滑化の程度を大きく高めるとみられる。新型コロナウイルス感染症により国際貿易投資が大幅に減少し、世界経済が深刻な後退に陥る中で、RCEPは商品や技術、サービス、人員及び資本流動の活力を呼び起こし、地域の産業チェーン・サプライチェーンの安定性と円滑性を守る上でプラスとなり、各メンバーが手を携えて感染症による試練を克服する助けになるだろう。シンガポール紙「聯合早報」は、「RCEPの締結は地域経済協力に力強い原動力を注ぎ込むだろう」と指摘。また、英「フィナンシャルタイムズ」は、「RCEPは世界経済に約1186億ドル(1ドルは約104.6円)の成長をもたらし、各メンバーの経済総量を0.2ポイント高めるだろう」としている。

経済グローバル化と自由貿易は各国の発展利益に合致する歴史的大勢であり、多国間主義を守り、開放と協力を堅持することは、リスクの試練に対応し、共同発展を促すための正しい選択だ。各国が確固たる自信を持ち、手を携えて協力すれば、東アジアだけでなく人類にとってもより素晴らしい未来が開けるだろう。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年11月16日

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