第4回中国国際輸入博覧会技術装備展示エリア集積回路(IC)専用エリア説明会がこのほど行われ、第4回輸入博では初めてIC専用エリアを設置すること、輸入博出展企業連盟集積回路専門委員会の準備を積極的に進めていることが明らかになった。新華社が伝えた。
中国国際輸入博覧局の劉福学副局長は、「IC専用エリアの増設は第4回輸入博の専門化された運営レベルと展示の質をさらに引き上げる上でプラスになり、世界の優れた資源を集める上でプラスになり、IC産業チェーンの生態圏を構築し、国内の関連産業のイノベーション・発展を促進・育成し、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国際的な2つの循環が相互に作用し合う新たな発展構造の構築を加速するために力を貢献する上でプラスになる」と述べた。
オランダの半導体メーカーASMLの沈波グローバル副総裁(中華圏総裁)は、「開放協力は輸入博が提唱する理念であり、ASMLはこの理念に非常に賛同する。IC産業自体が産業チェーンの非常に長い、開放協力を重視する産業でもある。専用エリアの設置により、産業チェーンの川上と川下に位置する企業が一堂に会し、交流と理解を深め合うことが可能になる」と述べた。
米半導体のクアルコムは連続で過去3回の輸入博に出展し、第4回の出展契約もすでに調印している。郭濤グローバル副総裁は第4回のIC専用エリア増設を高く評価し、「このことはIC企業に同業他社から学ぶよりよい機会を提供し、産業間の協力を拡大し、関連企業が輸入博会期中により大きな成果を上げるための良好な基礎を打ち立てることができるものだ」との見方を示した。
上海市集積回路産業協会の徐偉事務局長は、「将来は輸入博出展企業連盟集積回路専門委員会が設立されるにつれ、会員企業は中国各省・市の政府機関、産業クラスター、潜在的顧客とより正確にマッチングできるようになる」と述べた。
中国はこれまでずっとIC産業の国際協力に対し開放的な態度を取ってきた。国務院がこのほど通達した「新時期の集積回路産業とソフトウエア産業の質の高い発展を促進するための若干の政策」に基づき、中国はこれからIC産業とソフト産業のグローバル協力を深化させ、国際的企業の中国での投資・発展のために積極的に良好な環境作りを進めていく。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月17日