世界保健機関(WHO)の予防接種に関する戦略的諮問委員会(SAGE)は3月31日、中国国薬集団と科興公司が提出した2種類の新型コロナウイルスワクチンの関連データによると、その保護効果はWHOの要求に合致し、人体に害はないと発表した。新華社が伝えた。
同委員会が同日開いた記者会見で、アレハンドロ・クラビオット委員長は「中国企業2社が提出したワクチンのデータは、その保護効果が『ワクチンの有効性は約50%、70%に迫るかそれ以上がベスト』というWHOの要求に合致することをはっきり示した。2社から提出されたデータも、2種類のワクチンの安全性を示しており、人体に害はない」と述べた。
クラビオット氏は「上述した2種類のワクチンについては、まずWHOまたはWHOが認可する監督管理機関から緊急使用の承認が下りた後、SAGEが同2種類のワクチンに対して使用提案を出す必要がある。SAGEは4月末までに関連する使用提案を発表したい」と述べた。
WHOのマーガレット・ハリス報道官は3月の早い時期に、WHOはそのうちすぐ同2種類のワクチンに緊急使用の承認を出すだろうと述べていた。
WHOはこれまで、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチン、英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチン及び米ジョンソン・アンド・ジョンソンの医薬品部門のヤンセンが開発したワクチンの緊急使用を認めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月1日