聖火リレー開始、東京五輪にとってその意味は?

人民網日本語版 2021年03月29日10:45

写真は新華社より

計121日に及ぶ東京五輪の聖火リレーが25日、正式にスタートした。日本全国を巡る聖火リレーは、決して単なる街角でのショーやデモンストレーションではなく、東京五輪の幕が開いたことを象徴している。さらには、ゴールを五輪開幕式の会場とし、1万人近くのランナーが参加する五輪最初の「競技」とも言える。

1936年に近代オリンピックの聖火が初めてギリシャの古代オリンピア遺跡で点火されてから80年以上が経った。聖火は早い時点からすでに五輪の象徴になっており、また古代オリンピックと近代オリンピックを結びつけ、そして歴代大会をつなぐ精神的なかけ橋になっている。聖火はオリンピック精神を表している。この精神は国境や人種、民族を超える。そのスタート地点はオリンピアで、ゴール地点は五輪メイン会場の聖火台となっている。

聖火リレーの開始は、国際オリンピック委員会(IOC)及び各方面がコロナ禍のなかでも五輪を開催する決意が実際の行動に移されたことを意味する。矢はすでに放たれた。3月25日にカウントダウンが始まり、これから121日後の五輪開幕を待ち望むことになる。

聖火リレーは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が国民の五輪への支持を取り戻す絶好の機会だ。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日本人の五輪への支持率は過去1年で急落した。最新の世論調査によると、五輪の中止を求める人が依然として4割にのぼっている。コロナ禍で景気低迷し、失業率が上昇し、自信が弱まっており、日本人のこのような考え方は理解できる。聖火リレーは日本の全47都道府県を巡る。同組織委と地方自治体はリレー中にさまざまなイベントを催すことになっており、これは人々の五輪への情熱に再び火をつけ、心を奮い立たせると期待される。人々の支持を勝ち取って初めて、五輪を真に成功させることができる。

同組織委が多くの感染対策措置を講じても、聖火リレーには必然的に感染のリスクが存在すると予測される。さらに日本で緊急事態宣言解除後、全国の1日当たり感染者数が増加傾向を示しており、感染対策面でのプレッシャーは依然として大きい。聖火リレーは同組織委の感染対策能力にとって試練となり、沿線住民の自己防護の覚悟も試される。リレー中の毎日が五輪の感染対策リハーサルであり、五輪開催期間中の感染対策にとって貴重な経験となる。

このほか、聖火リレーは東京五輪に再生の機会をもたらす。東京が五輪を招致した主な目的の一つは、東日本大震災及びそれに伴う津波と原発事故の被災地の再建だ。東京五輪を日本は「復興五輪」と位置付けている。新型コロナウイルスとの闘いがあることで、聖火にはグローバルな意義が加えられた。五輪開催はIOCのバッハ会長の言う「暗いトンネルの先にある明かり」となったのである。

聖火リレーの開始により、人々が相互理解、友情、連帯、フェアプレーというオリンピック精神に対する信念を取り戻すことに期待しよう。こうした精神は今日の世界においてとりわけ尊いものとなっている。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年3月29日

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