5月に入り、雲南省紅河州金平ミャオ族ヤオ族タイ族自治県の密林で、1億羽に上るチョウの赤ちゃんが羽化しようとしている。専門家によると、これは同地域では10年ぶりの大規模な羽化の景観だ。中央テレビニュースが伝えた。
気温が高く、蛹期が例年より早めに
チョウの観察員によると、昨年気温が高かった影響により、谷のルイザワモンチョウの成長・発育ペースが上がり、蛹期が例年より早めになった。そのため今年の羽化の時期は例年より5日ほど早めになる見通しだ。
中国・紅河蝴蝶谷は世界のチョウ資源が最も豊富なエリアの一つで、すでに11科・320種余りが発見されている。毎年5-6月にかけて、ルイザワモンチョウが集中的に羽化する珍しい現象が発生する。
金平県中国・紅河蝴蝶谷博物館館長で、チョウの観察員の楊鎮文氏は「チョウの集中的な羽化という現象は、主に現地の生態によるものだ。毎年発生するということは、現地の生態系が非常に理想的で、生物多様性が非常によく保存されており、環境が非常に優れていることの証拠だ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月7日