東京2020オリンピック

東京五輪で沸き上がる中国国産スポーツブランドの消費ブーム

人民網日本語版 2021年07月27日15:08

東京五輪が始まってから、中国では国民全体でスポーツ・トレーニング関連の消費ブームが巻き起こり、中国ブランドがスポーツマーケティングを集中的に行い、スポーツウェアブランドの鴻星爾克(HONGXING ERKE)も旗艦店のトップページに「中国チームがんばれ」と応援メッセージを掲げた。そんな鴻星爾克は最近、売り上げが「突出」しており、消費者に繰り返し「理性的な消費を」と呼びかけ、「商品発送が追いつかない」と訴えている。その前に破産のうわさが流れていた鴻星爾克がこのような状態になった原因は、同社が河南省の豪雨被災地に5千万元(約8億5千万円)の寄付を行い、支援のため被災地に向かったことを受けて、人々が同社の製品を買おう、同社の話題を広めようと熱い気持ちになったからだ。「鴻星爾克はネットでのアクセスによる棚からぼた餅のブランド」という見方もある。しかし業界での一般的な見方は、「鴻星が今回ボーナスを獲得したのは、災害発生後ただちに正しいことをして、世論の方向性を正確に判断できたからだ」というものだ。「広州日報」が伝えた。

国産ブランドのスポーツ用品のマーケティングのカテゴリーが広がり続ける

7月22日夜、鴻星爾克は呉栄照会長を送り込み、ライブコマースに出演させた。呉氏は23日早朝にライブコマースに登場して視聴者に感謝の意を伝えるとともに、「理性的な消費を」と繰り返し呼びかけた。

中国日用消費財業界アナリストの朱丹蓬氏は、「鴻星爾克は民族ブランドの役割と使命を体現した。同社がこのきっかけをつかみ取れれば、会社の起死回生にとって大きな力になる。鴻星爾克は三線都市、四線都市に転戦して店舗を拡張しているが、今回の出来事の後で、チャンスをつかまえて再び一線都市、二線都市の市場争奪戦に加われるかどうか、しばらく様子を見る必要がある」と述べた。

業界のウォッチャーは、「今年はスポーツイヤーだが、イベントごとに口コミと売り上げの両面で抜きん出るブランドは極めて少数だ。新型コロナウイルス感染症が発生して、人類の健康に密接に関わるスポーツ・運動は、ブランドが広く定着するための『マーケティング言語』になろうとしている。主流の文化として、スポーツのマーケティング対象の範囲は広く、そしてスポーツのタイプによってそれを好む人にも大きな差がある。このことがスポーツマーケティングを全体的でカバー範囲が広く、ターゲットを正確に探り当てるものにしている」との見方を示す。

オンラインもオフラインもトレーニング消費が熱い

同時に、夏休みや五輪の到来に伴って、国民を挙げてオンライン、オフラインのスポーツ消費ブームが巻き起こっていることだ。EC大手の京東によると、23日と24日の2日間で、京東のスポーツ「国潮」(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)ブランド全体の取引額は前年同期と比較した増加率が500%を超え、ランニングシューズ、バスケットボールシューズ、トレーニングシューズ、スポーツパンツ、スポーツアクセサリーはよく購入された品目だ。うち、ランニングシューズの取引額は同500%増加し、バスケットボールシューズも100%以上増加し、トレーニングシューズは500%以上増加し、スポーツパンツとアクセサリーはどちらも300%以上増加した。

オフライン消費も同じく活発だった。広州市にある数ヶ所のデパートやショッピングセンターを訪れると、スポーツブランドの直営店は来店者が目に見えて増加している。広州友誼商店はこのほど夏の感謝大セールをスタートし、スポーツブランドの売れ行きが特に目を引くという。同店の関係責任者は、「全体として、スポーツ関連製品は10%前後伸びている。中でも国潮ブランドの安踏集団傘下のFILAブランドの売り上げが40%増加した」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月27日

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