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人民網三評「ウイルス起源解明を政治化する米国」(二) 新型コロナ対策に失敗した米国への疑惑の数々

人民網日本語版 2021年08月04日16:40

新型コロナウイルス対策に失敗した米国は感染者数と死者数が最も多く、疑わしい点も最も多い。そのため、次の段階の世界的なウイルス起源解明調査において米国が重点的対象となるのが当然だと言えるだろう。(文:林日。人民網掲載)

米国立衛生研究所(NIH)の研究員は6月15日、米「Clinical Infectious Diseases」で、米5州で公式な最初の感染確認例よりも前に新型コロナウイルスの感染例が生じていたことを報告した。これは、2019年12月にはすでに新型コロナウイルスが米国に出現していたことを示すものだ。研究員は2020年1月2日から3月18日までに全米50州で採取された2万4079例の血液サンプルについて、新型コロナウイルスの抗体検査・分析を行った。その結果、9例が陽性を示し、うち7例はイノリイ州、マサチューセッツ州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州、ミシシッピ州のもので、各州が公式に発表した最初の感染確認例よりも時期的に早かった。

米国最大の生物・化学兵器拠点であるフォート・デトリックの閉鎖をめぐっては、今も数々の疑惑がある。ニューヨーク・タイムズ紙は2019年8月、米疾病予防管理センター(CDC)がフォート・デトリックにある米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)に対し、最高レベルの実験室からの廃水を浄化する「十分なシステムがない」ことを理由に研究停止を命じ、これと同時に「Federal Select Agent Program」 (FSAP)に登録されているプログラムが停止されたとするUSAMRIIDの声明を引用した。報道によると、停止された研究には「公衆、動植物の健康、または動植物産品に対する深刻な脅威」になり得ると政府の認定した細菌に関わるものが含まれていた。

同じ月に、バージニア州北部で原因不明の呼吸器系疾患が出現し始め、ウィスコンシン州で「電子タバコ肺炎」が大規模に流行した。2019年7月の米NBCのニュースによると、バージニア州にある定年退職者コミュニティーで原因不明の呼吸器系疾患が流行し、54人が発熱、咳、全身脱力感などの症状を示し、2人が死亡した。そして9月、フォート・デトリックの位置するメリーランド州で「電子タバコ病」患者が倍増したことが報告された。メリーランド大学で国際安全保障を研究するSteve S. Sin氏は先日、「同研究施設が危険な細菌の研究を長年行っており、その一部を生物戦用に兵器化しようとしたこともあるため、フォート・デトリックをめぐる疑惑には一定の論理的根拠がある」とした。

米国で新型コロナウイルスの感染が拡大すると、同国の一部の政治屋はすぐに中国に責任を転嫁し、濡れ衣を着せようとする狙いをあらわにした。だが公然と陰謀論を喧伝するこうした政治屋達が、事実によって度々完全否定されているのは明らかだ。彼らの主張にどれほどの信憑性があるのか、世界の人々は自ずと分かっている。

100年以上前のインフルエンザ大流行では、当初人々は皆スペインから始まったと考えていたが、最終的に米カンザス州が発生源であったことが突き止められた。歴史的にも現実的にも、科学的にも常識的にも、次の段階で新型コロナウイルスの起源解明調査を最も受け入れるべき国は、米国をおいてほかにない。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年8月4日

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