東京2020オリンピック

科学的なウイルス起源解明という正しい方向性を深刻に阻害する米国

人民網日本語版 2021年08月06日16:59

新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう現在、責任ある政府、良識ある科学者なら誰もが団結・協力し、新型コロナウイルスとの闘いに全力を挙げるべきだ。だが米国は新型コロナウイルスの起源解明問題において終始是非を転倒し、白黒を混同し、何の根拠もなく「研究所流出説」など陳腐な論調を蒸し返し、パンデミックを政治問題化し、ウイルスをめぐり汚名を着せ、起源解明を政治的な道具として利用している。ウイルスの起源解明に対する米国の政治工作は、新型コロナとの闘いにおける世界の協力に暗い影を落とし、起源解明を人為的に2つの道に分裂させ、起源解明研究の国際協力を深刻に妨害している。(人民日報「鐘声」国際論評)

第1の道は、中国が提唱・推進する科学的な起源解明だ。これは起源解明作業のあるべき筋道でもある。中国は感染拡大初期から真剣かつ責任ある姿勢で、率先して起源解明に取り組んできた。中国は世界保健機関(WHO)専門家チームを自国での起源解明調査に2度招待した。今年初め、米国、英国、日本、オーストラリアなど10ヶ国の権威ある専門家が中国の権威ある専門家と合同専門家チームを組み、中国で28日間にわたり合同調査を実施した。専門家チームは共同でデータを分析し、訪問や意見交換を行い、踏み込んだ調査を行った。そして「希望する全ての場所を訪れ、希望する全ての人と会い」、「研究所から流出した可能性は極めて低い」との明確な結論を得て、世界のさらに広い範囲で起源解明の調査を行うなど一連の重要な提言をした。これらの権威ある科学的な結論は、WHOの手順に従い、科学的方法を用いて得られたものであり、認められ、尊重されるのが当然であるし、これを基礎に引き続き次の段階の起源解明作業を行い、各国・各地で起源解明調査を共同で繰り広げるべきだ。すでに中国はこの報告書に基づき、次の段階の世界的な起源解明作業について中国の案をWHO事務局に提出した。

第2の道は、米国が操作し、騒ぎ立てる政治的な起源解明だ。米国は科学的な起源解明という正しい方向性をますます妨害し、損なっている。この道は米国の撒き散らす政治ウイルスだらけだ。政治ウイルスの1つ目は責任転嫁であり、自国の新型コロナ対策の失敗がもたらした政治的圧力を他国に向けている。2つ目は多国間主義の衣をまとった覇権主義であり、WHOや科学的協力体制を「都合が良ければ用い、悪ければ棄て」、自らの政治的利益に奉仕する道具と見なしている。3つ目はデマ拡散とイメージ毀損であり、事実でない情報や嘘を公然と捏造している。4つ目は科学に背を向けることであり、科学的調査の代わりに情報機関による起源解明を採用し、専門家や学者を脅迫し、抑圧している。5つ目は逆ねじを食らわすことであり、国際社会の懸念を顧みず、米国のフォート・デトリック及び海外に設置した200余りの生物研究所をめぐる様々な疑惑への言及を避けている。こうした政治ウイルスは起源解明の本来あるべき客観的で公正な雰囲気を悪化させ、国際協力の基盤を損なっている。

嘘によって真実を覆い隠すことはできず、人々は自ずと公正な判断をしている。世界の感染状況が依然として厳しく複雑な中、起源解明問題を利用して政治工作を行う米国の手法は、国際社会から幅広く問題視され、一様に反対されている。現在までに70ヶ国余りがWHO事務局長への書簡や声明などで、中国・WHO新型コロナウイルス起源合同調査報告書を支持し、科学的な起源解明という正しい道を守っている。

新型コロナウイルスは起源解明が必要であり、政治ウイルスも起源解明が必要だ。科学的な起源解明という正しい方向性を堅持し、政治的な起源解明という腫物の害毒を一掃する責務が各国にはある。事実上、米国は新型コロナウイルス発生源であると最も疑われている国であり、政治ウイルスの起源解明の重点対象国でもある。もし米国が本当にウイルス発生源の問題を重視しているのなら、事実を顧みずに科学に戦いを挑み、政治的な起源解明という邪道を頑なに突き進むのではなく、フォート・デトリックなど研究施設を公開し、国際調査を受け入れるべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年8月6日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| 写真記事