在EU中国政府代表部報道官は10日、EUがカナダ人ロバート・シェレンバーグ被告の事件について発表した声明について、「EUが麻薬密売人のために無実を訴え、中国の内政と司法主権に恣意的に干渉することに対し、中国は断固たる反対を表明し、断じて受け入れない」とした。中国新聞社が伝えた。
【記者】欧州対外行動庁(EEAS)報道官は10日、カナダ人ロバート・シェレンバーグ被告に対する一審の死刑判決を中国の裁判所が維持したことに懸念を表明し、シェレンバーグ被告への寛大な処置を訴えたうえ、「EUはいかなる状況下でも死刑に反対だ。中国に死刑執行の停止を呼びかける」とした。これについて中国としてコメントは。
【報道官】薬物犯罪は重大犯罪として世界が広く認めており、社会的危害が極めて大きく、各国はいずれも厳しく取り締まっている。中国の法律は死刑を保持すると同時に、その適用を厳格に規制している。危害の極めて重大な薬物犯罪への死刑適用は、薬物犯罪の抑止と防止に資する。
中国は法治社会であり、司法機関は国籍の異なる犯罪者をいずれも法に基づいて処理している。カナダ人ロバート・シェレンバーグは組織的な国際麻薬取引に関与し、他者と共同してメタンフェタミン222.035キログラムを密輸した。この行為は麻薬密輸罪にあたる。シェレンバーグ事件における手続きは完全に合法であり、証拠も確実で十分だ。EUは麻薬密売人のために無実を訴える際、麻薬の犠牲となった人々の人権や家庭の幸福を考えたことはあるのだろうか?
EUの声明は中国の内政と司法主権への恣意的干渉であり、中国は断固たる反対を表明し、断じて受け入れない。法治の精神と中国の司法主権をしっかりと尊重し、無責任な発言を止めるようEUに促す。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月11日