8月7日に「立秋」を迎え、暦の上では秋であるものの、まだまだ厳しい暑さが続いている。新型コロナウイルス感染拡大が発生した地域の第一線で働く医療従事者、特にPCR検査の検体採取をしている医療従事者は、完全に外気を遮断した通気性が悪い防護服に身を包まれ、その不快感は想像を絶する。
そんな中、電動ファンで風を送り、内部の温度を26-29度に調整できる新型防護服が最近、中国の多くの地域で採用されている。「着心地」は快適であるものの、送り込まれた風で膨らんだその姿はユーモラスで、ネットユーザーからは、「今回の防護服はまさにベイマックスそのもの」との声が上がっている。
送り込まれた風で汗が蒸発するため、服が汗でびっしょりになって肌に張り付くということがないほか、空気に包まれることになるため、圧迫感でめまいがしたり、息苦しさを感じたりすることもない。そのためこの防護服は「熱中症予防の神器」と称されている。
湖北省武漢市では、この新型防護服がPCR検査の検体採取のために列を作っている市民らの注目の的となり、「米アニメーション・アクション・ファンタジー映画のキャラクター『ベイマックス』を思い出して、ほっこりとした気分になり、医療従事者に親しみを感じた」との声が寄せられた。
厳しい暑さが続く海南省三亜市は、PCR検査の検体採取をする医療従事者のために、かなりの数の新型防護服を購入した。医療従事者の李子豪さん(22)は、「この防護服は通気性が良く、快適。ハードな作業がかなり楽になった」と喜んでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年8月23日