農村を訪ねて「小康」を感じよう(11)農村に設置された読書施設「農村図書館」

人民網日本語版 2021年08月20日14:57

【はじめに】中国共産党創立100周年祝賀大会で、習近平総書記は、党と人民を代表して、「全党、全国の各民族の人民の持続的な奮闘を経て、中華の大地で小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成させるという1つ目の100年の目標を達成し、絶対的貧困の問題は歴史的な解決をみた。今は、社会主義現代化強国を全面的に完成させるという2つ目の100年の奮闘目標達成に向けて、意気揚々と邁進している」と厳かに宣言した。

小康社会の完成度は、農村を見れば分かるものだ。農業が発展しているか、農村が美しいか、農民が豊かな生活を送っているかなどは、小康社会の全面的な完成の質と社会主義現代化の質を左右する要素となる。

人民網日本語版では、「農村を訪ねて『小康』を感じよう」をテーマにしたシリーズ記事を掲載し、中国の広大な農村で生じている生産や生活における大きな変化、そして人々がしっかりと実感している獲得感と幸福感、安心感を紹介していく。また新時代における美しい農村ののどかな風景や小康社会を全面的に完成させた農村の物語を描き出していく。

農村の人々が文化に触れる機会をもっと増やそうと、多くの農村が読書施設「農村図書館」を設置し、実用的な書籍や雑誌を提供している。田畑の近くに設置されているところもあれば、古くからある居住区に設置されているところもある。また、子供たち向けに設置している農村も多い。

ここでは、各地域にある「農村図書館」を訪ね、農村の人々がどのように文化的な生活を送っているのかを見てみよう。

三亜市の西島にある海上の図書館

海南省三亜市の海に浮かぶ西島には、廃棄されていた漁船3隻を改造して作られた島初の公共図書館がある。子供たちはここに来て本を読んだり、ゲームをしたりすることができる。また、子供たちがここで勉強できるようにと、図書館もさまざまなイベントを企画している。図書館内にあるポストカードを張る壁や飾られている絵、机、椅子などは全て、漁網、船に使われていた木、釘などを使って作られている。

浙江省湖州市上強村:文化ホールにある「農村図書館」

以前村にあった図書館は、非常に古く、20平方メートルと狭かった。しかし、リニューアルした「農村図書館」の面積は120平方メートル以上で、4000冊以上の本が並んでいる。文化系の書籍もあれば、農業関連、健康関連の書籍もあり、村の高齢者も子供も自分の好きな本を見つけることができる。また、ボランティアが読書サロンを企画して、みんなで意見を交換できる場を作っている。

四川省彭州市のナシ園にある「農村図書館」

四川省彭州市熙玉村には約66.66ヘクタールのナシ園があり、ナシの花の香りがほのかに漂っている。そんなナシ園の真ん中には人目を引く図書館がある。三階建てのガラス張りで、屋根は木製でログハウスのような雰囲気。農村の素朴な雰囲気にマッチしながら、近代的なデザインにもなっている。

約500平方メートルの内部には、様々な機能エリアが設置されている。まず1階は、地元の特色や人的・文化的風習を紹介するスペースとなっている。2階へ上がると、そこはコーヒーやドリンクを飲むことができる図書室。そして、3階はレクリエーションを楽しめる多目的スペースとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年8月20日

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