中国の製造業、11年連続で世界一をキープ

人民網日本語版 2021年09月14日16:07

2010年から、中国の製造業は11年連続で世界一をキープしている。工業・情報化部(省)の肖亜慶部長は13日に行われた記者会見で、「中国の製造業大国の地位が一層堅固なものになった」と述べた。中国新聞社が伝えた。

肖氏は、「中国製造業は規模が大きく、2012年から2020年にかけて、工業付加価値額は20兆9千億元(1元は約17.1円)から31兆3千億元に増加し、このうち製造業の付加価値額は16兆9800億元が26兆6千億元に増え、世界に占める割合は22.5%が30%近くへと上昇した。

中国の工業には41の大分類、207の中分類、666の小分類があり、世界で最も整った工業体制を持つ国だ。主要工業製品500種類のうち、40%以上の製品が生産量世界一を誇る。

中国製造業の競争力が増強し、太陽光発電、新エネルギー自動車、家電、スマートフォン、一般向けのドローンなどの重点産業は世界のトップレベルに躍進し、通信設備、建設機械、高速鉄道など多くのトップレベルブランドは世界進出を果たした。

中国は重点分野のイノベーションで重要なブレークスルーを達成した。月探査機「嫦娥5号」が地球外天体からのサンプルリターンを実現、火星探査機「天問1号」が火星探査をスタート、有人深海潜水艇「奮闘者号」は水深1万メートルの潜水試験を実施、グローバル衛星測位システム「北斗3号」の全面的に完成により中国独自開発のグローバル衛星測位システムの新たな歴史を切り開いた。

中国の代表的な製品が次々に注目を集めた。国産空母第1号が配備、国産大型旅客機「C919」がテスト飛行を実施、世界最大規模で技術レベルも最高の三峡垂直昇降機が稼働、世界最先端の超深水石油プラットフォームが完成・稼働開始、世界初の採炭面8.8メートルの特大掘削高度スマート化採炭装置の開発に成功、超高圧送変電、大型掘削設備、石炭化学工業の大型プラント設備、金属系ナノ材料などは世界トップレベルに飛躍した。これらは中国製造業の水準が上昇し続け、中国製造業がメイド・イン・チャイナ(中国製造)からクリエイト・イン・チャイナ(中国創造)へと邁進していることを示している。

中国の製造業企業の実力が著しく高まった。最近発表されたフォーチュン・グローバル500を見ると、中国の工業分野の企業73社がランク入りし、12年に比べて28社増え、増加幅が非常に大きかった。

中小企業の起業・イノベーションが非常に活発で、専門化のレベルが上昇を続け、「専精特新(専門性が高い製品、精密化管理で生産された優品、特色のある製品やサービス、技術のウェイトが高い製品)」企業が4万社以上育成され、高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業が4700社を超え、製造業の項目別のトップ企業は600社に迫る。

肖氏は、「工業・情報化の発展が歴史的な成果を挙げ、歴史的な変革を起こし、国の経済的実力、科学技術の実力、総合的国力が目に見えて増強され、国民生活の質と水準の引き上げ、小康社会の全面的な完成のために重要な貢献を行った」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年9月14日

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