孟凱棟さんはマジシャンであると同時に、北京で3つのマジックバーを開いている経営者。孟さんは、「小さい時からマジックが大好きだったが、農村に生まれ育ったので、マジックに触れる機会が全然なかった。高校2年の時にマジックを練習し始めて、今は15年目。一度も中断したことはない」と話す。
孟さんがやっているのはテーブルマジック(クローズアップマジック)。自分がマジックを披露する場所を作りたくて、マジックバーを開くことを思いついた。「北京に来て7年になる。この7年間で、自分で一番すごかったと思うのはバーを3店オープンしたこと。うちの店では、通常の流れでは、お客様にお酒を出した後、マジックを披露する」、「北京の生活リズムはかなり速く、誰もが忙しそうにしている。うちのマジックバーではお客様にゆったり過ごすひとときを提供したい」と孟さんは言う。
現在、孟さんのマジックバーはマジック界で「必ず行くべき場所」となっている。大勢の有名マジシャンが北京を訪れるとここに来て、壁にサインを残していく。どうしてそんなにマジックに力を入れるのかという質問に対して孟さんは、「マジックは人生の一部。なぜなら、マジックによって今の自分ができあがったから。実は前に故郷へ帰ろうか、北京に残ってマジックを続けるか悩んだこともある。でも心の中ではずっとこう信じている。『人の一生は本当にあっという間。だから、自分の好きなことをするべきだ』」と答えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年8月23日
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