北京2022年冬季五輪開幕まで残り100日となった。全世界は100日後に再び中国に注目し、共に氷雪の祭典に期待する。今回の祭典では五輪選手に声援が送られるほか、五輪で使用される次の画期的な技術で観客の見識が大きく広がることになるだろう。人民網が伝えた。
■CO2冷却システム、炭素排出がゼロに近い
グリーンと環境保護は今回の「テクノロジー冬季五輪」の主な見どころの一つだ。すでに周知されている水素エネルギー自動車の使用、会場の100%の「グリーン電力」によるエネルギー供給のほか、最も注目されているのは「アイスリボン」と呼ばれる国家スピードスケート館だ。1191個のプレハブ部品がスタンドプレートアーチ型プレハブ技術によりコーディング・設置された後、完璧で正確な組み合わせを実現した。環境保護冷媒CO2(二酸化炭素)冷却技術及び冷却方式により、1万2000平方メートルのリンクに対し、リンク部分だけ個別に正確な温度制御をすることにより、会場全体の「同時運営、異なる使用」を実現した。
従来の冷却技術と比べるとCO2冷却はオゾン層を破壊しないうえ、その冷却効率は一般的な冷却システムの1.2倍とより高くなっている。同時に同システムはリンク全体の温度差を0.5度以内に抑える。これはハイレベルの氷上スポーツに力強いサポートを提供している。同システムの炭素排出量はゼロに近く、毎年100万kWh以上節電できる。
■5G+4K/8K超高画質クラウド中継設備、よりリアルな体験に
今年の冬季五輪では、5G+4K/8K超高画質クラウド中継も「テクノロジー冬季五輪」の重点プロジェクトの一つとなっている。各競技をより良く世界各地の観客に届けるため、8K超高画質生中継技術が初めて今回の冬季五輪で応用される。8K超高画質生中継技術は主に5G信号の高速伝送、8Kカメラの現場での撮影・中継・リアルタイム編集、中星6C通信衛星による信号伝送により、試合の高画質生中継を実現する。今までの五輪と異なり、北京五輪が採用する8K超高画質生中継技術はより多くの細部を示し、ビジュアルインパクトとリアルな体験を強化でき、より広いエリアをカバーし、「世界が共に五輪を観戦」を本当の意味で実現できる。
■「脇の下の絆創膏」体温モニタリング技術、新型コロナ感染症対策の「千里眼」
感染症対策は北京冬季五輪の最重点事項だ。携帯電話のSIMカードほどの大きさの「絆創膏」は、感染症対策における重要な一環である検温を行う。このスマート体温計は「脇の下の絆創膏」とも呼ばれる。職員がスマート体温計を肌に貼るだけで、携帯電話のミニプログラムに体温データの変化が表示される。充電後に体に貼ることで、すべての職員の体温状態をリアルタイムでモニタリングできる。37.3度という基準値を上回ると自動的に報告する。そのため感染症対策の「千里眼」システムとも呼ばれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月27日