中国は10月中旬までに、すでに15億回分以上の新型コロナウイルスワクチンを100余りの国や国際機関に提供しており、年間で20億回分のワクチンを提供すべく努力していく。新華社が伝えた。
ワクチンは新型コロナの感染拡大に打ち勝つための力強いツールだ。21日までに、中国国内のワクチン接種回数はすでに22億4000万回を超えるが、世界に目を向けると、ワクチンの分配や接種における不均衡の問題が依然突出している。
「免疫格差」を解消すべく、中国は世界におけるワクチンの公平な分配に重要な貢献を果たしている。カンボジアでは、人口の80%以上が1回目のワクチン接種を終えたが、その大部分は中国からの購入、または中国政府と中国科興(シノバック)からの供与によるものだ。フィリピンでは供与・購入共に中国製ワクチンが最初に提供されており、現地における新型コロナとの闘いを大きく支えてきた。
中国は東南アジア、アフリカ大陸、中東、南米で、ワクチンの供与や技術移転、共同生産を行っており、ワクチンのアクセシビリティとアフォーダビリティを高め続け、「ワクチンは国際公共財」との約束を実際の行動によって実行している。
中国製ワクチンは、その有効性、安全性、入手のしやすさがいずれも専門家に認められている。ブラジルで最も評価の高い科学センターの一つであるブタンタン研究所の責任者は、シノバックのコロナバックを含む中国製新型コロナウイルスワクチンは死亡・重症化予防率、入院率低下において非常に優れた効果を示していると指摘する。
また、中国は「COVAX」への1億ドルの拠出に加え、年内にさらに1億回分のワクチンを発展途上国に無償供与することを約束した。
外交部(外務省)の汪文斌報道官は、「ワクチン生産能力の向上に伴い、中国は引き続き、より多くの安全で効果的なワクチンを発展途上国を始めとした世界に出来る限り提供し、世界におけるワクチンの公平な分配と使用を促進し、できるだけ早くパンデミックに完全勝利するために積極的な貢献を果たしていく」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月25日