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中国インターネット金融協会ブロックチェーン研究チームの代表を務める中国銀行元頭取の李礼輝氏は23日に北京で、「グローバルウエルス・マネジメントフォーラム2021」に出席した際、「デジタル人民元を世界で最も優れた中央銀行発行のデジタル通貨にする」との見方を打ち出した。中国新聞社が伝えた。
李氏は、「中央銀行のデジタル通貨は世界のデジタル経済の競争において中核的な位置にあり、世界で最も優れた中央銀行のデジタル通貨を作り上げれば、金融包摂の推進にプラスになるだけでなく、デジタル経済時代にグローバル通貨・金融システムのバランスと協調を促進し、中国の通貨主権を守り、中国の金融安全を保護し、中国の国家としての実力をさらに高める上でもプラスになる」と述べた。
具体的にはどうするのか。李氏は、「さらに一層、基盤技術の枠組みを改善し、応用シーンの設計を完備し、中央銀行のデジタル通貨の運営管理の体制・メカニズムを改善し、デジタル人民元のハイコンカレンシー市場における大規模な信頼性の高い応用を確保しなければならない」と指摘した。
同時に、デジタル人民元の国際化戦略を練る必要もある。李氏は、「中央銀行のデジタル通貨はグローバル決済環境を改善する主要ツールになる条件を備えている。中国の中央銀行のデジタル通貨の実験は世界の先頭を走っており、中央銀行のデジタル通貨のグローバル化プロセスでは、主導的地位を競い、デジタル人民元の卸売機能の研究開発を急ぎ、金融機関同士の決済・清算のニーズに対応し、デジタル化した国際金融センターとデジタル化した国際ウエルス・マネジメントセンターの計画建設を進めるべきだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月26日