「葫蘆兄弟(ひょうたん童子)」や「黒猫警長(Blackcat Officer)」、「哪吒伝奇(封神演義 ~ナタクの大冒険~)」といった、70後(1970年代生まれ)や80後(1980年代生まれ)の子供の頃の思い出である名作アニメの4K修復版がリリースされた。4K修復版の発表記者会見では、央視動漫集団や上海美術電影制片廠などが修復プログラムの第一陣の提携パートナーとなっていることが明らかとなった。現時点で、「哪吒伝奇」や「葫蘆兄弟」、「黒猫警長」など、名作アニメ6作品の4K修復版がすでに動画共有サイト・西瓜視頻で配信されている。
修復に携わる西瓜視頻の任利鋒総裁は、「今後1年にわたり、火山引擎と共に『舒克与貝塔(シュークとベイタ)』や『西遊記』といった名作アニメ100作品を修復する計画。また、修復機能を開放し、一般ユーザー向けに、AI修復サポートを無料で提供する計画だ。ユーザーは修復機能を利用して、古い映像や音声をはっきりさせたり、色彩をさらに鮮明にすることができる」と説明する。
火山引擎のマルチメディア実験室の研究員・趙世傑氏は、「アニメの修復は、タイプが多いことが難しい点。『葫蘆兄弟』を例に挙げるなら、同作品は水墨画と切り絵を組み合わせた形で作られている。そのため、修復する際、キャラクターをはっきりさせると同時に、水墨画の背景の美術的効果も考慮しなければならない。それには高い技術が求められ、機械が前景か背景かを識別できるようにしなければならない」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月27日