旅行予約プラットフォーム・同程が今月7日に発表した「国慶節7連休の旅行報告2021」によると、国慶節(建国記念日、10月1日)に伴う7連休で人気を集めた旅行先は広東省、四川省、浙江省、広西壮(チワン)族自治区、江西省だった。旅行の内容を見ると、赤色観光(革命ゆかりの地をめぐるツアー)と農村観光が高い人気を集めていた。中国国内の都市別宿泊施設利用数ランキングで、四川省成都市は2位だった。成都商報が伝えた。
7連休中の旅行は盛況に
中国文化・観光部(省)のデータセンターは、各地の文化・観光当局、通信キャリア、オンライン旅行社の統計をまとめて、10月1日から7日までの7連休中、中国全土で国内旅行に出かけた人の数は延べ5億1500万人で、比較可能な統計に基づくと前年同期比1.5%減、新型コロナウイルス感染症発生前の同期の70.1%まで回復したと試算している。国内の観光収入は前年同期比4.7%減の3890億6100万元(1元は約17.3円)と、新型コロナウイルス感染症発生前の59.9%まで回復した。観光客の満足度は85.5ポイントだった。
近場旅行の利用数が前年同期比56%増に
同程旅行のビッグデータによると、7連休中の旅行先で人気を集めたのは、広東省、四川省、浙江省、広西チワン族自治区、江西省だった。これらの地域は、住民の旅行意欲や現地の旅行関連のオーダー数を見ても、上位にランクインしている。同程旅行の関係責任者によると、中国の一部の地域で新型コロナウイルス感染者が確認されている影響を受け、7連休中は、地元旅行や近場旅行がメインとなった。統計によると、7連休中、近場旅行の利用数が同56%増だった。そのため、消費能力や観光資源などの面で優位性を誇る省・区・市の観光市場が大盛況となった。
民泊施設の予約人気トップは四川省と浙江省
同程旅行のビッグデータによると、7連休中、中国国内の宿泊施設の地域別利用数トップ10は、深セン、成都、南寧、重慶、上海、杭州、北京、広州、南昌、長沙だった。7連休中、異彩を放ったのは農村観光で、農村の民泊施設の利用数が同41%増となった。中国国内の各人気観光地も、稲刈りや田んぼでの魚つかみなどバラエティに富んだ農村観光プログラムを打ち出した。地元の民間の風習や無形文化遺産などの伝統文化が、都市での暮らしが習慣となっている観光客たちに懐かしい思いを抱かせ、人気を集めている。
旅行サイト・去哪児の統計によると、上海ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・北京の波及効果で、7連休中、中国全土のテーマパークトップ50の来場者数は同2割近く増となった。また、休日に「博物館に行く」というのも新たなトレンドとなっている。農村観光や近場旅行が人気となったのを背景に、民泊施設の予約数が増加したほか、その価格も高騰した。地域別で見ると、民泊施設の予約で人気トップとなったのは四川省と浙江省だった。
赤色観光が人気に 前年同期比230%増
また7連休中、赤色観光が人気となり、多くの観光客が革命ゆかりの地へと向かった。同程旅行の統計によると、7連休中、赤色観光に出かけた人の数は同230%増だった。
同程旅行のビッグデータによると、7連休中人気となった赤色観光先は、嘉興、延安、井岡山、湘潭、大同だった。
赤色観光関連の観光地のほか、自然の風景やレクリエーション・娯楽、人的・文化的古跡、歴史ある町・村落、有名な山・川、森林公園、著名人の旧居、テーマパーク、動物園・植物園、展示・展覧会場なども人気となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月8日