中日の若手研究者が両国関係発展の展望を議論「民間交流・対話で関係発展を促進」

人民網日本語版 2021年10月29日16:27

このほど開催された「第2回中日関係青年学者国際シンポジウム」では、中日両国の若手研究者が、オンラインとオフラインを組み合わせた形での意見交換を通じて、新しい時代の中日関係発展の展望について議論した。中国新聞網が伝えた。

開会式では、復旦大学日本研究センター長の胡令遠氏と東芝国際交流財団専務理事の大森圭介氏が挨拶を行い、学術共同体構築への期待を共に表明した。日本の国際交流基金北京日本文化センター長の野田昭彦氏は祝辞で、「両国の若手研究者が今回のフォーラムを通じて友情と結びつきを築き、日中関係の安定した健全な発展に新たな弾みをつけることを希望する」とした。

フォーラムでは中日両国の若手研究者が、社会・文化、地域協力、政治・外交、思想・歴史の4つの分野で議論を行った。議論は中日間の非伝統的安全保障問題、日本の右傾化現象、日本の総力戦体制、日本の地域安全保障協力政策、日本の海洋戦略、日本と東アジアの関係、米国における日本研究、中日間の国際文化交流と日本の教育など、様々な内容に及んだ。

若手研究者らは、両国の学者や民間の交流・対話が中日関係の発展促進に対して持つ重要な意義を強調した。フォーラムでは、復旦大学日本研究センター副センター長の賀平氏、東京大学東洋文化研究所准教授の佐橋亮氏が、それぞれ基調報告を行った。

また、元在日中国大使館参事官で復旦大学日本研究センター客員教授の汪婉氏と、元駐上海日本国総領事で東京大学名誉教授、復旦大学日本研究センター客員教授の小原雅博氏が「東芝特別講演」を行った。

復旦大学周辺外交センター所長で元駐ブルネイ中国大使の楊健氏は、「中国と日本が互いに傷つけ合う悪循環に陥ることがあっては、決してならない。両国の優秀な若者は、相互信頼を深め、疑念を解消し、人類運命共同体の共同構築に尽力するよう、両国民を正しく導くべきだ」とした。

今回のフォーラムは復旦大学日本研究センターが主催し、東芝国際交流財団が後援。北京大学、清華大学、東京大学、早稲田大学など大学・研究機関から若手研究者40人以上余りが参加した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月29日

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