国際システムを維持し、世界の平和と発展を促進

ーー国連における新中国の合法的議席回復50年の世界的意義

人民網日本語版 2021年10月22日16:01

1971年10月25日、第26回国連総会は圧倒的多数で第2758号決議(アルバニア決議)を採択し、国連における中華人民共和国の全ての合法的権利の回復を決定した。国連における新中国の合法的議席の回復は、世界人口の4分の1を占める中国国民が国連で真の代表を得たことを意味した。新華社が伝えた。

国連における新中国の合法的議席の回復は、中国外交の歴史に新たな1ページを開くものでもあった。それ以来、国連は中国と世界各国との良き相互作用、対話、協力のための重要な場となり、中国が全方位的な多国間外交を展開するための重要な舞台となった。

中国の習近平国家主席は第76回国連総会の一般討論演説で、「中国は常に世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の擁護者、公共財の提供者であり、引き続き中国の新たな発展によって世界に新たなチャンスを提供していく」と述べた。

国連は、世界の舞台における中国の役割と貢献の重要な証人だ。過去50年、中国は常に真の多国間主義を擁護し、それを実行し、国連憲章の趣旨と原則を遵守し、国連中心の国際体制と国際法に基づく国際秩序を擁護して、世界から幅広く称賛されてきた。

シャーヒド第76回国連総会議長は、「中国は偉大な国であり、非凡な成果を収めてきた。安保理常任理事国である中国は、多国間主義を守る重要なパワーであり、国連の発展と国際社会の進歩の促進に多大な貢献を果たしてきた」と語る。

中国は国連平和維持活動(PKO)分担率で第2位であり、安保理常任理事国で最も多くPKO要員を派遣している。1990年以降、中国軍は計25のPKOに参加し、延べ4万人以上の軍事要員を派遣してきた。ロシアのネベンジャ国連大使は、「過去50年、中国は安保理常任理事国として、世界と地域の紛争問題の解決に建設的に加わり、世界の平和と発展の促進に重要な役割を果たしてきた」と指摘する。

ヴァロヴァヤ国連欧州本部事務局長は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成過程における中国の役割は極めて重要だとの考えを示す。2020年、中国は貧困脱却の難関攻略目標を期限通りに達成し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の貧困削減目標を10年前倒しで達成して、世界の貧困根絶と平和的発展の実現に歴史的貢献を果たした。国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の劉鴻鵬エネルギー部長は、「この成果は、世界の持続可能な開発のプロセスを大きく前進させ、持続可能な開発目標の達成に向けた途上国の自信を極めて大きく強めた」と語る。

世界保健機関(WHO)の任明輝WHO事務局長補は、「過去50年、中国は公衆衛生分野で世界に多くの貢献をしてきた」と述べ、「公衆衛生分野で中国が早期に模索して得た多くのノウハウは、WHOや国際社会に認められている。伝統医学分野でも、中国の貢献はWHOや多くの国で受け入れられている」と指摘する。

2020年、中国は新型コロナウイルスの感染拡大との闘いにおいて重大な戦略的成果を収め、世界の主要エコノミーで唯一、プラス成長を達成した。徐浩良国連事務次長補は、「これは、世界経済を安定させ、各国の自信を高めるうえで重要な意味を持つ」と語る。

米クーン財団のロバート・ローレンス・クーン会長は、「中国は長年にわたって世界に公共財を提供するために努力してきた。例えば、多くの国々に新型コロナウイルスワクチンを提供し、『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブの下で発展途上国のインフラ整備を支援し、PKO部隊を派遣し、アフリカで海軍による護衛任務を遂行するなどして、実際の行動によって国連を支持してきた。これは世界の安定維持にとって極めて重要だ」と指摘する。

グテーレス国連事務総長は、「中国は国際的な多国間システムにとって極めて重要だ」と指摘。「国連は、世界の平和と安全、生物多様性の保全、気候変動対策、発展途上国の持続可能な開発の実現に対する支援などの分野で、中国とより緊密な協力を繰り広げ、国連と中国との関係を新たな高みへと押し上げることを期待している」 と語っている。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月22日

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