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外国人留学生たちが上海・青浦で「江南文化」を満喫 

人民網日本語版 2021年11月17日08:39

上海市青浦区の独特の江南文化の素晴らしさを、一人でも多くの外国人に知ってもらい、江南文化ブランドを構築するべく、青浦区金沢工芸社では13日、外国人留学生に青浦を見てもらうイベント「青浦を歩き江南を味わう」を行った。人民網が報じた。

外国人留学生に青浦を見てもらうイベント「青浦を歩き江南を味わう」の始動セレモニー

中国共産党青浦区委員会宣伝部や復旦大学国際文化交流学院、復旦大学新聞学院が主催し、朱家角鎮と金沢鎮が共催した同イベントには、復旦大学新聞学院・ジャーナリズム・コミュニケーション修士課程、復旦大学国際文化交流学院に通う、韓国人や日本人、ベリーズ人、ベネズエラ人、米国人などの留学生が参加した。

始動セレモニーでは、中国共産党青浦区委員会宣伝部の副部長を務める、区新聞弁公室の周思琴室長や復旦大学国際文化交流学院党委員会の鄭陽副書記、人民網上海チャンネルの責任者である金煜純総経理らが挨拶した。

セレモニーでは、人民網上海チャンネルと中国共産党青浦区委員会宣伝部が協力覚書に調印し、復旦大学新聞学院と国際文化交流学院の実践拠点の序幕が行われた。

協力覚書に調印した人民網上海チャンネルと中国共産党青浦区委員会宣伝部

イベントに出席したゲストや外国人留学生たちは、国家級無形文化遺産である青浦田山歌や伝統的な民間音楽・江南絲竹を観賞した。青浦田山歌は、中国の江南エリアの方言の一つである呉語による民歌(民謡)で、約3200年前の歴史を描いた歌詞の内容はバラエティに富んでいる。その内容は主に、現地の人々の生活を描いており、青浦や長江デルタ周辺の稲作社会や暮らし、民俗、風情を伝える重要なキャリアとなっている。江南絲竹は、江南エリアの水郷音楽文化の代表的な傑作で、非常に美しく素朴で、耳に心地よい曲調となっている。

江南絲竹の演奏

日本人留学生・青山紅葉さんは、「中国に来てそれほど長くなく、青浦に来るのも、山歌を聞くのも初めて。歌っている内容は分からないけど、そのメロディーはとても美しい」と、中国の伝統音楽に対する関心を高めていた。

青浦は、「上海の発祥地」と呼ばれ、管轄区域内にある朱家角と練塘、金沢の3鎮は、「中国歴史文化の名鎮」だ。また、青浦は長江デルタの1時間経済圏の中心に位置し、虹橋総合交通ターミナルに隣接している。

青浦は、広く知られた江南水郷の景勝地でもあり、区内の水域面積は約20%を占める。水に恵まれているため、青浦は魚や米の里として、青浦田山歌や朱家角船拳、搖快船といった独特な水文化を数多く生み出している。そして、独特な水郷環境により、上海「江南文化」が誕生し、風水学にかなった縁起の良い場所を形作っている。

近年、長江デルタ一体化モデルエリア、虹橋国際中心業務地区(CBD)などが、青浦に続々と進出し、青浦で中国国際輸入博覧会が開催されるようになっている。このように青浦はすでに、上海を代表する牽引モデルエリア、長江デルタの中心、グローバル競争参加の戦略的フロントとなっている。

「江南で一番美しい橋郷」と称される金沢鎮で有名な金沢工芸社は元々、古い工場エリアだった。しかし、10年の取り組みを経て、情緒豊かな古典的な庭園となっている。外国人留学生たちはこの場所で、手織りや琉璃、漆器、紫砂陶芸、古法草木染、民間版画などを見学し、これらに対して思わず感嘆の声をあげていた。

金沢工芸社を見学する外国人留学生たち

また、青西郊野公園には上海で唯一の「水上森林」がある。水の中で生長する木の根元は太くなっており、水中にしっかりと根を張り巡らせている。外国人留学生たちは、その絶景にとても惹きつけられた様子で、メタセコイアの林の前で次々と記念写真を撮影していた。

青西郊野公園の「水上森林」

「水上森林」で記念写真を撮影する外国人留学生たち

「青浦のファンになった」と話すベネズエラ人留学生のFERNANDO CHANG ZHENG ZHENGさんは、「青浦の文化はとても奥深い。午前は工芸社で美しいアンティークをたくさん見ることができ、魅了された。午後はとても美しい青西郊野公園を見学した。友達に青浦に来て無形文化遺産を体験し、美しい景色を楽しむよう勧めたい」と語った。

ベネズエラ人留学生のFERNANDO CHANG ZHENG ZHENGさん

夕方になり、外国留学生たちは朱家角古鎮へと移動し、中国初の実際の庭園で披露される昆曲「牡丹亭」を観賞し、中国伝統戯曲の魅力を肌で感じた。

外国留学生たちが観賞した実際の庭園をバックに披露された昆曲「牡丹亭」

シンガポール人の留学生・符惠詩さんは、「シーンや照明、衣装、髪飾り、メイクに至るまで、『中国の戯曲の美しさ』を感じることができた」と「牡丹亭」に魅了された感想を述べたが、「そのセリフや内容を全て理解することはできなかった。中国文化をもっと深く理解するともっと感動できるだろう」と、心残りとなった部分もあることを語った。

韓国人留学生のキム・ヨンジュさんも、「牡丹亭」を観賞した後、「いろんな中国の戯曲を理解し、見たくなった」と話した。

このように青浦というミステリアスな場所では、中国の江南エリアの情緒を肌で感じることができるほか、急速に発展する中国の勢いも感じることもできる。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年11月17日

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