チリ中部・ビオビオ州の行政府所在地であるコンセプシオンの駅で、真新しい電車がゆっくりと発車した。ブルーの屋根とドアがホワイトの車体を引き立て、ひときわ目立っていた。中国中車四方股份公司が製造した12本の電車がこのほど正式に運営開始した。中国製鉄道列車のチリ進出は今回が初めて。人民日報が伝えた。
チリのピニェラ大統領は試乗後、「ビオビオ州が新しく先進的な列車を持つのは今回が初めてだ。この列車はより高速、より静かで汚染も少なく、収容人数も増えた。チリの人々はよりおしゃれで快適な列車に乗れ、移動がより便利になる」と述べた。
この車体は最高クラスの衝突安全基準に基づき設計されており、先進的な衝突エネルギー吸収及びアンチクライマーシステムを採用している。車窓は特殊材料の断熱・防音パネルを採用することにより、寒さと雨に強く騒音も抑えることができる。また列車にはさらに砂まき装置があり、湿った、または雨が降った状態でも高いけん引・制動力を持つ。
チリ・ビオビオ州都市鉄道プロジェクトは、中国が初めてチリに輸出する鉄道列車プロジェクトだ。計12本の列車は今年3月にチリに到着しており、10月中旬に関連試験と2000キロメートルの試運転を終えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月18日