国務院新聞弁公室は17日、中国アフリカ協力フォーラム第8回閣僚級会議の経済貿易に関する取り組みについての記者会見を開いた。商務部(省)の銭克明副部長は、「貿易活動の面では、中国はすでに12年連続でアフリカ最大の貿易パートナーの地位をキープしている」と述べた。
銭氏の説明によると、同フォーラムが設立された時期は、ちょうど世紀の変わり目だった。フォーラムはここ数年で絶えず成熟と充実に向かい、アフリカ諸国は中国の発展を自国の重要なチャンスととらえ、協力のレベルアップを真剣に望むようになった。中国は対アフリカ協力を積極的に深化させ、今日の世界の南南協力のモデルを作り上げ、また自国の社会経済の発展のために良好な外部環境を作り出したという。
貿易活動では、中国はすでに12年連続でアフリカ最大の貿易パートナーの地位をキープしており、中国がアフリカに輸出する建設機械、日用品はアフリカの人々の生産と暮らしのニーズをよく満たしている。アフリカは中国にとってエネルギーを含む多くの鉱物資源の重要な供給源でもあり、中国の産業チェーンの安定を保つために非常に重要な役割を果たしている。
ここ数年、中国は積極的に措置を取り、アフリカからの資源以外の製品の輸入を拡大し、関連のアフリカ諸国が外貨収入を増やすよう支援すると同時に、中国国内市場での供給をより一層豊富にしてきた。
インフラに関しては、アフリカはこれまでも中国の海外進出における重要な市場だった。今は中国の対外請負工事の2番目の市場であり、中国市場は支援や各種資金を利用してアフリカ諸国を支援し、大量のインフラプロジェクトと民生プロジェクトを実施して、アフリカの施設の接続状況を大幅に改善し、現地の人々の生活レベルを向上させた。完成または建設中のプロジェクトにより、新設またはレベルアップしたアフリカの鉄道は1万キロメートルを超え、道路は10万キロメートルに迫り、電力の発電設備容量は1億2千万キロワット、通信基幹ネットワークは15万キロメートル、医療施設は400ヶ所以上、教育機関は1200ヶ所以上、クリーン用水処理能力は年間40万トンに上り、生み出した雇用は累計450万人を超えた。対アフリカ協力を展開することで、中国の製品、技術、サービス、基準が国際市場に急速に進出し、数多くの中国企業が急速に発展拡大した。国際的業務も絶えず新たなステージに向かって進んでいる。
投資協力に関しては、中国企業の対アフリカ投資がますます活発になり、アフリカに設立された各種中国企業はすでに3500社を超え、このうち民間企業が70%以上を占める。中国のアフリカでの非直接投資のストックは434億ドルになり、今やアフリカにとって4番目の投資国だ。中国とアフリカの産業は相互補完の優位性が非常に顕著であり、中国企業は対アフリカ投資を積極的に拡大し、アフリカを支援して雇用を生み出し、工業の水準を引き上げ、経済の包摂的な発展を推進するなどの面で、重要な役割を発揮してきた。同時に、中国企業の事業展開の改善、国際市場開拓の歩みも絶えず加速し、国をまたいだ経営管理能力と社会的責任の意識も大幅に向上した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月17日