毎日決まった時間帯に食事をすることは健康を保つ上で大切なことで、1日に3食規則正しく食べることが必要だ。ここでは、栄養学の専門家が勧める健康的な食事時間のスケジュールを紹介していこう。北京青年報が報じた。
食事時間は人によって多少の差はあるものの、食事と食事の間隔は固定したほうがよい。
朝食と昼食の間隔は約4-6時間、昼食と夕食の間隔は約6時間、睡眠時間を除いて夕食と翌日の朝食の時間の間隔は約5-6時間が望ましい。
「4-6時間」という間隔は、体の消化や吸収に必要な時間ともマッチしている。それは、栄養学の専門家が決めている間隔というよりは、胃腸や生理的な代謝と反応のパターンによって導き出された時間と言える。
朝食:午前7-8時
寝ている時、体のほとんどの器官は十分休むことができるものの、消化器官は夕食で食べて、胃腸に残っている物を消化・吸収しなければならず、休むことができるのは早朝になってからとなる。
朝食の時間が早すぎると、胃腸が休むことができず、消化器系が長期にわたって疲労し、常に機能している状態となってしまう。そのため、午前7時ごろに起きて、20-30分してから朝食を食べるのがベスト。その時間になると、食欲が旺盛になるからだ。また朝食と昼食の間隔は4-5時間がベストであることから、朝食は7-8時の間がベストとなる。
昼食:12時
昼食は3食の中で最も重要で、それによって得られるエネルギーは、1日に消耗するエネルギーの40%を占める。
昼休みが短いというサラリーマンも多く、十数分から20分ほどで、昼食をかき込むという人も多いだろう。さらに、食事中に電話に出たり、ショートメッセージを送信したり、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)のモーメンツをチェックしたりしているため、何を食べたかすら覚えていないという人も多いかもしれない。
しかし、昼食は単にお腹いっぱい、おいしいものを食べるだけでなく、落ち着いて食べるよう心掛けなければならない。
「落ち着いて」というのは、仕事やイライラした気分、不快な気分に邪魔されることなく、自分と食べ物のためだけの時間にするということだ。
夕食:午後5-7時
夜8時以降は、水以外はできるだけ何も食べないようにするのが良い。また、できるだけ夕食後4時間以内は就寝せず、食べた物を十分消化できる時間を確保するのがベストだ。
仕事が忙しくて夕食の時間がバラバラになるという人も多いかもしれないが、食事時間がバラバラで不規則というのが一番胃腸に悪い点は注意が必要だ。
例えば、普段は夕方6時に食事をしているものの、いろんな理由から何日かは夜8時に食べ、何日かは夕方5時に食べ、そしてまた数日すると夜9時にようやく食べるといったような生活が続くと、胃のリズムが崩れてしまう。胃液を分泌したのに、胃には食べ物がないという状態になると、胃液が胃粘膜を直接刺激してしまい、そのような状態が長く続くと、胃潰瘍の原因にもなる。
おやつ:午前9-10時、午後3-4時
残業が多く、昼食と夕食の間隔が過度に長くなってしまうという人も多いかもしれない。そのような場合、間におやつを食べて、栄養補給をすることができる。
食事と食事の間には果物を食べるのが一番良い。時間は午前9-10時、午後3-4時がベストで、果物のほか、ヨーグルトやナッツ類などもお勧めだ。(編集KN)
文/于康(北京協和病院・臨床栄養科教授)
「人民網日本語版」2021年11月17日