新型コロナウイルス感染症が発生して以来、オンラインフィットネス、テレワーク、オンライン診療、オンラインエンターテインメントなど消費の新業態、新モデルが急速に発展し、空間を隔てた「非接触」デジタル消費の新たなシーンを数多く生み出してきた。「経済日報」が伝えた。
大連市民の張琳さんは、「定期的にジムに行く習慣が感染症で続けられなくなったので、SNSで見た『FITURE魔鏡』のおうちでフィットネスを試してみた。体験した感じは新テクノロジーのサポートで予想をはるかに上回るものだった。家でのフィットネスなら感染症の影響はないし、行き帰りの時間もかからないうえ、値段も対面のプライベートレッスンより安い」と話した。
今年の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」期間には、オンラインスポーツ・フィットネス商品が消費者に幅広く注目された。この「FITURE魔鏡」をはじめとする国産スマートフィットネス商品(健身鏡)は、多くの若者の新しい人気アイテムになった。データによれば、今年10月末現在、「FITURE魔鏡」のユーザー1人あたりの月間利用回数は14.6回で、1回あたりの利用コストは21.6元(1元は約18.1円)から44.5元ほどだ。
張さんのように、感染症で生活習慣が変わった消費者は少なくない。消費スタイルや消費ニーズの転換に伴って、中国のオンライン消費は規模が大幅に拡大しただけでなく、消費品目も以前のようなデジタル製品、家電、食品、衣類、家具・インテリア製品、コスメ・スキンケア製品などから、さらに日用雑貨や生鮮食品、健康関連サービス、スポーツ・フィットネス商品など感染症前はオフライン消費が中心だった品目へと広がりを見せる。
感染症期間には、オフラインで医療機関を受診すると院内感染などのリスクがあるため、オンラインでの「非接触」受診モデルが消費者に幅広く受け入れられるようになった。現在、「インターネット+医療」により患者はスマートフォンのアプリを通じて予約・受付、受診、会計、オンライン受診、再診、病気に関する問い合わせなどすべての診療サービスを利用できるようになった。平安保険のアプリ「好医生」のデータを見ると、昨年の感染症期間だけで、のべ11億1千万人が「好医生」プラットフォームにアクセスし、新規登録ユーザーは10倍増加し、1日あたりプラットフォームアクセス量は普段の9倍に達している。
オンラインフィットネス、オンライン診療のほか、オンラインのライブコマース、オンラインの「非接触配達」による飲食品注文などのサービスが、ますます多くの消費者の間で人気を集めている。さらに文化・エンターテインメントサービス消費の習慣的ニーズがオンラインへ移行し、オフラインの映画やコンサートなどの消費支出がオンラインデジタルコンテンツの支出に変わり、オンライン文化・エンターテインメントサービスの消費規模の拡大を後押ししている。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年11月26日