六中全会

浙江省の「あしながおじさん」が今年も105万元寄付 1999年から23年連続

人民網日本語版 2021年11月24日15:52

浙江省寧波市慈善総会に今月19日、また書留郵便が届いた。例年通り、中には分厚い振込証明書が入っており、今年は107枚で計105万元(1元は約18.01円)だった。振込み依頼人名の欄には「順其」、住所の欄には存在しない「寧波市中山路1号」と書かれている。1999年から、このミステリアスな匿名の「あしながおじさん」は、23年連続で寧波市慈善総会に寄付をし続け、その総額は1363万元に達している。

中央テレビニュースの報道によると、この「あしながおじさん」は毎回寄付をするとき、「成り行きに任せる」という意味の四文字熟語「順其自然」の中からランダムに2文字を取り、振込み依頼人名にしている。そのため、寧波市慈善総会の職員は「順其自然」と呼んでいる。105万元寄付するために、107枚もの振込証明書に分けている理由は、1万元以上振込をする時は実名で署名する必要があるからで、実名で署名して名前を残さないために、「順其自然」は9999元ずつ105回振り込み、残りの金額を50元と55元の2回に分けて振り込んでいる。23年連続で、毎回律儀に9999元ずつ何回にも分けて振り込む行為から、「順其自然」の几帳面で律儀な人柄がにじみ出ていると言えるだろう。

寧波市慈善総会によると、「順其自然」の影響で、寧波では匿名で寄付をする人が増えており、こうした「あしながおじさん」たちから寄せられた寄付は合わせて5000万元に達しているという。

慈善活動を通じて、愛を伝えることで、多くの人の心をほっこりとさせるだけでなく、安全な社会の構築にも役立っている。「順其自然」というニックネームは、愛を積極的に、自然な形で伝えることこそが、一番の美徳であるということを、私たちに教えてくれている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年11月24日

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