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中国でイノシシが急増中 各地に「駆除」を要請

人民網日本語版 2021年11月23日08:17

中国では近年、天然林保護や開拓した農地を林地に戻し、緑を復活させる「退耕還林」のほか、自然保護区や野生動物保護といった一連のプロジェクトが実施されているのを背景に、野生動物の生息地の生態環境が継続的に改善し、イノシシなどの野生動物の個体群も増加の一途をたどっている。

イノシシは繁殖力が強く、成育率や適応能力も高いのに対して、イノシシの天敵であるトラやヒョウ、クマといった野生動物の個体群数は少ないため、一部の地域ではイノシシの個体群数が激増している。例えば、初歩的な調査では、四川省通江県だけでも、2020年、イノシシの個体数が2万頭に達した。

今年、中国国家林草局はすでに江西省など14省で、試行地を設置して、イノシシによる被害を防ぐ取り組みを実施しているほか、各地にイノシシによる被害の調査や評価を行い、捕獲による駆除を組織的に展開するよう指示している。陝西省林業局は7月、イノシシの禁猟期間を8ヶ月から2ヶ月に短縮するとの通達を発表した。四川省通江県も、今年末までに、イノシシ750頭を補殺する計画だ。その他、安徽省金寨県は、地元の村民20人からなる捕獲チームを結成し、来年1月31日までに、最多200頭のイノシシを捕獲することを目標にしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年11月23日

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