多くの雇用機関が毎年、従業員の健康診断を実施しているものの、一部の若者は健康診断にやや抵抗を感じ、できることなら受けたくないと考えているようだ。中国青年報社社会調査センターが最近、青年1144人を対象に実施した調査では、回答者の45.2%が「健康診断を受けるのが怖い」と答えた。その理由について、68.1%が「病気などの問題が見つかるのが怖い」と答えた。それでも回答者の97.2%が「健康診断を受けることで、健康により注意するようになる」と答えた。中国青年報が報じた。
回答者のうち男性が43.5%、女性が56.5%。年齢を見ると、00後(2000年以降生まれ)が14.7%、95後(1995-99年生まれ)が24.6%、90後(90年代生まれ)が37.4%、85後(85-89年生まれ)が23.3%だった。社会人が72.1%、在学中の学生が22.2%、就職予定者が4.6%だった。
95後の52.3%が「健康診断が怖い」
北京で働く28歳の陳海涛さん(仮名)は数ヶ月前に、所属する機関から健康診断を受けるよう通知を受け取ったものの、先日なってようやく健康診断を受けに行ったという。その理由について、「仕事が忙しいのと、ダチョウが危険に直面しても頭だけを砂の中に入れて自分では安全だと思い込むような心境で、検査さえしなければ、体に問題はないと感じたままでいられるから」と話す。
若者は健康診断に対してどのような見方を抱いているのだろうか?調査では、回答者の45.2%が「健康診断を受けるのが怖い」と答え、そのうち37.2%が「少し怖い」、8.0%が「とても怖い」と答えた。インタラクティブ分析によると、「怖い」と回答した割合が最も高いのは95後で52.3%、2番目は90後で46.0%だった。
河北省のある高等職業教育学校の職員である邢天舒さんは、今年、学校が実施した健康診断を受けたが、「大きな問題が見つかるのが怖くて、検査前は気分が重く、緊張した」と話す。
健康診断をめぐる心配について、回答者の68.1%は「健康診断で問題が見つかるのが心配」、49.8%が「自分のプライバシーが流出するのが心配」、35.7%が「検査内容が怖い」と答えた。
その他、「待ち時間が長い」(35.8%)や「費用が自己負担、または一部自己負担で、高い」(31.1%)、「健康診断の環境が良くない」(21.6%)、「自分はとても元気なので、検査してもいいし、しなくてもいい」(12.2%)などの回答もあった。
9割以上が「健康診断を受けることで、健康により注意するようになる」
「健康診断を受けることで、健康により注意するようになるか」との質問に、回答者の97.3%が「なる」と答えた。うち42.1%は「とても注意するようになる」、55.2%が「ある程度注意するようになる」と答え、「ならない」との回答は2.7%にとどまった。
健康診断の結果を見て、邢さんは、「大きな問題はなかった。各指標はどれも正常な範囲内」だったと、胸をなでおろしたものの、「健康診断を受けてからはより健康に注意するようになるだろう。特に、脂っこいものが多いデリバリーの利用やミルクティーは控えるなど、食習慣を見直すつもり」と話す。
健康を保つためにすることについて、回答者の71.5%が「休憩と仕事のバランスを取り、生活習慣を改善する」、67.1%が「食習慣や栄養バランスに注意する」、57.8%が「よく運動をし、健康的な体づくりをする」、51.1%が「ストレス解消法を見つけて、優れたメンタルをキープする」、32.6%「仕事/学習と生活のバランスをうまく取るよう努力する」、21.9%が「定期的に検査を受け、不調な時はすぐに病院に行く」などと答えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月24日