ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、2021年には世界で最も裕福な500人の資産額が約1兆ドル(1ドルは約115.9円)激増したという。米CNNが今月4日に伝えたところによると、これら超富裕層の純資産は総額で8兆4千億ドルを超え、中国と米国を除けば、国内総生産(GDP)がこれに匹敵する国はないというほどの数字になった。同時に、国連の予測では、21年は約1億5千万人が貧困状態に陥ったという。「環球時報」が伝えた。
報道によれば、過去12ヶ月間は世界一の富豪のイーロン・マスク氏の個人資産だけで約1180億ドル増加した。他に資産が激増した人には、モエヘネシー・ルイヴィトングループ(LVMH)のベルナール・アルノー会長(627億ドル増)、グーグル創業者のラリー・ペイジ氏(470億ドル増)とセルゲイ・ブリン氏(450億ドル増)、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏(250億ドル増)らがいる。
CNNによると、ウォール街はインフレ、サプライチェーンのボトルネック、新型コロナウイルス変異株への人々の懸念から何度も抜けだし、持続的に株式市場を押し上げてきた。この意味では、富豪は毎月、金融市場に巨額の資金を流し込み、ゼロ金利をほぼ維持する米連邦準備制度理事会(FRB)に感謝すべきだという。データを見ると、21年にはS&P500種指数は27%近く上昇し、ダウ平均は約19%、ナスダック総合指数は約21%、それぞれ上昇した。暗号通貨、コモディティ、不動産などの他の資産の時価総額もうなぎ上りで、こうしたことが超富裕層の金庫をさらに大きく膨らませることになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年1月10日