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中国の五輪記念紙幣の裏に隠された画期的な技術

人民網日本語版 2022年02月23日13:32

2月20日、五輪の聖火がゆっくりと消えていき、第24回冬季五輪が北京で無事閉会した。売り切れ続出の氷墩墩(ビンドゥンドゥン)のほか、最近2回目の予約受取が始まった冬季五輪記念紙幣・硬貨も注目とコレクションに値する。新華網が伝えた。

冬季五輪記念紙幣は中国印鈔造幣集団公司が設計・印刷。注意深く見てみると、今回発行された冬季五輪紙幣には、スノーボードをする愛らしいビンドゥンドゥンが隠されていることに気づくだろう。さらに古長城、多彩で躍動感に溢れるホログラムの雪の結晶などのデザインも隠されている。

今回発行された冬季五輪記念紙幣には、愛らしいビンドゥンドゥンのほかにも、画期的な技術が満載だ。

中国印鈔造幣集団公司の関係者によると、今回発行された氷上競技記念プラスチック紙幣は、すごい背景を持っている。これは中国初の完全に独自の知的財産権を持つプラスチック紙幣で、アジア諸国初の独自に研究開発されたプラスチック紙幣でもある。さらに重要なことは、五輪史上初のプラスチック紙幣でもあることだ。

この躍動感あふれる「ホログラムの窓」は、見る角度を少し変えると、表にも裏にも動きのある立体的な額面数字や多彩で躍動感あふれるデザインが見えてくる。

(上から見た場合)

(横から見た場合)

さらにすばらしいことに、この「時空の窓」を見る角度をわずかに変えると、「緑水青山」がたちまち「金山銀山」に変わる。

「ホログラムの窓」のこの変化には実はカラクリが隠されている。私たちはふだん大自然において、孔雀の羽や蝶々の羽といった特に美しい色をよく目にするが、これを画筆で記録しようとするとどうしても色の違いを感じてしまう。

なぜかというと、それが顔料の色ではなく構造色だからだ。

構造色とは、顔料の色もしくはその他の添加物に依存せず、ミクロ構造の光の回析と散乱だけにより表示される鮮やかな色のことだ。構造色は色落ちせず、環境に優しく、独特な光学効果を持つといったメリットにより、表示や偽造防止などの分野で広い応用の見通しがある。

上述した関係者は、「今回の『金山銀山』はこの概念を用い、生体工学領域の新しいナノ光学マクロ構造を採用した。この構造の厚さは髪の毛の千分の一に相当し、一般的なホログラム技術で表示できる色よりも変化に富んでおり、より安定的だ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年2月23日

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