北京冬季五輪の成功で、マスコットの「氷墩墩」(ビンドゥンドゥン)も多くの国の人々に愛される存在になり、「人気トップ」の座には揺るぎがない。冬季五輪は20日に無事閉幕したが、消費者の「ビンドゥンドゥン愛」は一向に冷める気配がない。「中国商報」が伝えた。
「1800元(1元は約18.1円)で、ビンドゥンドゥンと(北京冬季パラリンピックのマスコットの)「雪容融」(シュエロンロン)のセット、在庫品を直ちに購入したい」。20日夜、冬季五輪閉会式が行われている時間に、北京で中古ビジネスを手がける黄文利(仮名)さんはこんな買取メッセージを発信した。
黄さんによると、春節後、ビンドゥンドゥンの供給量が増え、価格は徐々に低下して、落ち着いた状態に戻ると考えていた。しかし現在の状況を見ると、現実はそのようにはならなかった。「ビンドゥンドゥンの価格は予想したような下降線をたどることはなく、2千元あまりの水準をずっと保っている。北京市場に確かに商品は入ってきたのだが、あっという間になくなってしまった。連日、ビンドゥンドゥンを買いたいというお客様の数が供給量をはるかに上回る。閉会式の当日になってやっと、ビンドゥンドゥンの価格はやや低下し、今はビンドゥンドゥンとシュエロンロンのセットが約1800元、ビンドゥンドゥン単体だと約1500元だ」という。
20日午後、数万人の観客が冬季五輪閉会式を見ようと北京市の中国国家体育場(鳥の巣)に続々とやって来た。ビンドゥンドゥン人気は相変わらずで、公式ライセンス商品の売店には長蛇の列ができた。販売されていたビンドゥンドゥンは192元のぬいぐるみ1種類だけで、閉会式のチケットと本人のものであることが確認できる観覧券を見せなければ買えず、しかも1人1点限りだった。現場のスタッフの話によると、「今回用意できたビンドゥンドゥンは1千個余りだけで、他の地域から一時的に調達したものだ」という。
オンライン公式旗艦店での売れ行きも非常に好調だ。データによれば、この半月近くにわたり、天猫(Tmall)の五輪公式旗艦店では、ビンドゥンドゥンの発売開始時間に合わせて延べ1億人以上がアクセスして待ち構えていた。20日には100万個が発売され、朝10時から夜9時までの間に何回かあった発売開始時間には、毎回奪い合いの様相を呈した。同店がこの日の夜に発表した公告によれば、当日に出品した商品200万点以上はすべて売り切れたという。ネットユーザーからは、「売れ残りを狙ったが買えなかった」、「1つも手に入らない、キーホルダーがほしいのに」などと嘆きの声が上がった。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年2月22日