「ゲームのアバターカスタマイズシステムのデザイナーを兼業でやっていて、月に1万元(1元は約18.2円)以上の収入がある」、「アバターのカスタマイズで月に3万元以上の収入がある」。アバターカスタマイズシステムのデザイナーは一体どれほど「神的な仕事」なのか。
アバターカスタマイズシステムのデザイナーは「メタバース」の中の「電子美容整形医」で、人々のバーチャル世界における自己イメージに関するあらゆる構想に応える職業だ。
全身のスタイル、髪型、肌の色といった大がかりなものから、目つき、鼻の高さ、口角の角度といった細部のものに至るまで、あらゆる要素を要望に合わせてデザインしてくれる。
バーチャル世界では自分で外見を決定することができ、容姿と表情で性格的な特徴も表わすことができる。
このようなカスタマイズの料金は、10数元ほどというのもあれば、数千元かかるものもある。
「Z世代」がお金を払ってアバターのカスタマイズをするのはなぜか。
昔からのゲーマーは、10数年前のオンラインゲームでも「アバターのカスタマイズ」はできた、わざわざうお金を払うほどのことなのかと言うだろう。
しかし、「メタバース」のコンセプトが人気になった今、インターネット原住民のZ世代にとって、カスタマイズはゲームのプロセスにとどまらず、バーチャル世界で自分の「キャラクター」を確立することであり、「キャラ」こそ「メタバース」でのコミュニケーションの基礎であり、他人に対して自分が見せたいと思う部分にほかならない。
もちろん、想像による部分も含まれている。
アバターのカスタマイズは「美男美女」にするといった単純なものではなく、性格を伝えることがより重要だ。
現在、ますます多くの若者が精神世界に注目し、「キャラクター」や「セルフイメージ」などに代表される自分自身の追求のために消費したいと考えている。
オンラインの世界で、人々は現実の束縛から離れ、なりたい自分になれる。
現実に比べ、バーチャル世界のコミュニケーションはより「軽く」、心の中に非常に強い印象や深い印象を残すことは求められていない。これがZ世代の経験してきたシンプルでピュアな人間関係なのかもしれない。しかし「パラレルワールド」としてのバーチャル世界は、現実世界の代わりとして存在することはできない、
私たちは「メタバース」のピュアさを心ゆくまで楽しむことができるが、没入してはいけない。「メタバース」をストレス解消の特別な方法とし、心が落ち着いたら再び積極的に現実の生活に戻ればいい。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年2月22日