中国熱帯農業科学院によると、同科学院の熱帯生物技術研究所の馬海霞博士はこのほどチームを率い、海南熱帯雨林国家公園で8つの巨大真菌(macrofungi)の新種を発見し、それぞれ海南炭団菌(Hypoxylon hainanense)、五指山炭団菌(Hypoxylon wuzhishanense)、尖峰嶺炭団菌(Hypoxylon jianfengense)、茧孢炭団菌(Hypoxylon chrysalidosporum)、青岡炭団菌(Hypoxylon cyclobalanopsidis)、雪香蘭葉生炭角菌(Xylaria hedyosmicola)、海南山胡椒葉生炭角菌(Xylaria lindericola)、海南大頭茶葉生炭角菌(Xylaria polysporicola)と命名した。そして国際的な生物分類学の権威ある学術誌「Mycokeys」「Diversity」「Phytotaxa」に前後して掲載された。人民網が伝えた。
今回発見した8種はいずれも子嚢菌門クロサイワイタケ目で、セルロースとリグニンを分解できる。分解者として熱帯雨林の生態循環システムの中で重要な役割を担う。うち海南熱帯雨林国家公園の吊羅山国家森林公園で見つかった雪香蘭葉片、海南山胡椒葉片、海南大頭茶葉片のクロサイワイタケの3つの新種には、テルペン、アルカロイド、ステロール、ポリケチドなどの二次代謝産物が含まれ、抗酸化、抗菌、抗腫瘍の薬理特性を持つ。それについての研究により、薬用開発の将来性の高い全く新しい薬品を発見する可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月24日