中国・イタリア文化・観光年が再開したのに加え、中国国家博物館創立110周年を迎えたことに合わせて、中国国家博物館とイタリア文化財・文化活動省博物館司、ローマ国立博物館、在中国イタリア大使館が共同で開催する「TOTA ITALIA――古代ローマ文明展」が今月10日、北京市にある中国国家博物館で開幕した。人民網が報じた。
中国とイタリアは世界も認める悠久の歴史を誇る国で、長期にわたる人類の活動において、輝かしい古代文明を生み出し、豊富な精神的財産、文化遺産を築き上げ、今に至るまで伝えられてきた。特別展では、イタリアの国家レベル博物館26館が所蔵する貴重な文化財308セット、計503点が展示されており、イタリア半島で政治と文化の統一が実現した歴史の過程が系統的に紹介されており、イタリア文化の豊富で多彩なルーツをたどることができる。
文化財は11テーマに分けて展示されており、始めの4セクションは社会、言語、宗教というさまざまな観点からローマがイタリア半島を統一する前のイタリア文化の「モザイク現象」を紹介している。また、その後の6セクションは、古代ローマ共和国の拡張期、特に、ポエニ戦争(紀元前264‐西暦146年)から、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(紀元前31年から西暦14年)の時代の間に起きた重大な歴史的変革の後、地理、政治、文化の統一体ができたことを時代順に紹介している。最後のセクションでは、中国人向けに、古代ローマ貨幣が特別展示されており、ローマの歴史の転換を示し、いろんな角度から、貨幣の生産や発展、流通といった要素が文化の発展の大きな影響を及ぼしてきたことを紹介している。
特別展は10月9日まで開催されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月13日