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グリーンな移動手段が近年、世界的に普及するにつれて、中国の消費者の間では新エネ車の受け入れ度が日に日に高まっている。低炭素ライフ構想において、短距離の移動手段の軽量化が進み、電動二輪車市場は大きな発展の余地のある分野となっている。
日本の「無印良品」はこのほど、ホンダの中国での二輪車生産・販売の合弁会社である「新大洲ホンダ」と提携して、新型電動自転車の分野に進出すると発表し、先行予約の受け付けが始まった。新型電動二輪車は、「無印良品」がデザインし、「新大洲ホンダ」が開発・製造・販売を担うという。中国市場だけでの販売で、価格は4980元(1元は約20.4円)となっている。無印良品のデザインコンセプトを踏襲し、色は白と黒の2種類で、非常にシンプルなデザインになっている。
市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)の統計によると、2021年、中国の電動二輪車の販売台数は4000万台以上に達した。新規格「原動機付き車両の運行安全技術条件」(2012年)の過渡期が終わり、電動二輪車の買い替え需要が、新たな販売ブームをもたらす可能性がある。電動二輪車産業の基準化と規範化の発展が促進されると同時に、さまざまな分野の企業やブランドが今、電動二輪車の分野に進出し、需要の取り込みに躍起になっている。
「無印良品」が今の時期に、電動二輪車の分野に進出した理由については、新エネルギーの分野は現在、注目されており、業界を超えてその分野に投資するブランドにとって、電動二輪車は安全な選択であるからと分析されている。また、評判の良い二輪車ブランドとのコラボというのも、周到な準備の証だ。さらに、低炭素な移動手段というのも、「無印良品」のブランドイメージにマッチしている。市場という角度から見ると、業界を超えたコラボというは、ブランドに活力を注入することになり、中国市場における存在感を強化し、特定の消費層を取り込むことができ、市場占有率上昇につながる。
電動二輪車ブランドは熾烈な競争を繰り広げ、消費市場は多様化し、急速に発展しているのを背景に、消費者は購入する際、「顔面偏差値」といった要素のほか、スマート、安全性、コストパフォーマンスの高さなどを見て、商品を選ぶようになっている。中国市場の消費者のニーズをより効果的に満たすために、電動二輪車の分野に早くから参入している新大洲ホンダにしても、新たなチャレンジとなる無印良品にしても、乗り越えるべき課題は多いだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月12日