華中農業大学昆虫多様性調査チームはこのほど、湖北省神農架林区でキシタアゲハを確認した。「世界で最も華麗な蝶」と称されているキシタアゲハが神農架林区で確認されたのはこれが初めてで、新たな生物種として記録された。中央テレビニュースが報じた。
6月24日午前、神農架林区宋洛郷螞蟥溝で、野外調査チームの信暁龍さんが、非常に優美な蝶を発見。後翅は鮮やかな黄色斑と黒斑が混ざり、光に当たってキラキラと光っていた。メンバーの司占鋒さんはすぐにカメラにその貴重な瞬間を収めた。鑑定の結果、中国で国家二級保護に指定されている蝶としては最大のキシタアゲハであることが確認された。雌のキシタアゲハは、羽を広げると金色の「A」のマークが5つ見えるのが特徴だ。今回確認されたのは雌だった。
キシタアゲハはアジア南部原産で、オーストラリアから東洋生態エリアに生息し、中国「国家重点保護野生動物リスト」Ⅱ級に組み込まれているほか、ワシントン条約(CITES)付録Ⅱにも組み込まれている重要な保全対象種となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月8日