貯貝器は、古代滇国の貴族が貝を入れておくために使用した器で、現在の「貯金箱」のようなもので、財産と地位を象徴している。出土した貯貝器のうち、雲南省博物館が所蔵する「畳鼓形狩猟紋銅貯貝器」はとりわけ貴重な文化財で、鋳造した2つの太鼓を上下に重ねて溶接されており、蓋には人物や動物があしらわれ、狩猟の場面が立体的かつ精巧に再現されている。特に、馬に乗って疾走する全身が金箔で包まれた騎士の姿は、極めて精緻な技が施され、造形が活き活きとしており、全身から「カッコよさ」が溢れ出ている。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年8月30日