中国共産党中央委員会宣伝部は24日午前に開催した「中国のこの10年」シリーズ記者会見で、新時代における文化・観光の質の高い発展推進に関する状況について説明した。中国国家文化財局政策法規司(局)の金瑞国司長によると、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来、中国の文化財事業は歴史的成果を挙げている。中国新聞網が報じた。
金司長によると、ここ10年、中国は文化財保護を強化し続けており、保護の状況は大きく改善している。1回目の中国全土の可動文化財調査や石窟寺院などの特別調査を実施し、中国全土の重点文化財保護施設合わせて5058ヶ所が2陣に分けて発表された。文化財保護施設の数は、国家級が115%増、省級が58%増、市・県級が88%増となり、万里の長城や大運河、シルクロード、伝統的な村落といった重大文化財保護事業が相次いで竣工し、文化財博物館改革が継続的に推進され、影響力が大幅に向上した。タイプが豊富で、主体が多元化していて、あまねく恩恵のある近代的な博物館体系がほぼ構築され、中国全土で届出のある博物館は6183館、無料開放率は91%に達している。また、毎年開催される展示会は144%増え、来場者数も119%増えた。「大美亜細亜」や「唐・宋八大家」、「万年永宝」、「何以中国」といった特別展は社会文化のホットな話題ともなった。中国の世界遺産総数は56件に達し、中国と海外の共同考古学研究は少しずつ規模が大きくなり、他の国との共同文化財保護が着実に展開され、中国の文化財が海外で、海外の文化財が中国で展示されるスタイルが異彩を放ち、流失した文化財が返還されて注目を集める機会が増え、海外に流出していた文化財約1800点(セット)が中国に返還され、文化財が文明交流と相互参考を促進する「ゴールドアイテム」となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年8月25日