世界のバイオセキュリティ・ガバナンスに中国が新たなコンセンサス形成を提唱

人民網日本語版 2022年11月29日15:01

生物兵器禁止条約(BWC)第9回運用検討会議が28日、スイス・ジュネーブのパレ・デ・ナシオンで開幕した。中国代表団の団長を務める李松軍縮大使は会議で、生物兵器の禁止、生物兵器の拡散防止、バイオテクノロジーの平和利用の促進においてBWCの果たしている重要な役割を高く評価し、BWC体制の強化、世界的なバイオセキュリティ・ガバナンスの整備に関する中国の立場と主張を全面的に明らかにした。新華社が伝えた。

李大使は「今回の運用検討会議には、特別な歴史的意義と現実的意義がある。各締約国は世界的なバイオセキュリティ・ガバナンスにおける柱としてのBWCの役割を再確認し、BWC体制を揺るぎないものにし、強化することについて、新たなコンセンサスを形成するべきだ。21年前、BWCの検証議定書交渉は、特定の大国が反対したために頓挫した。今回の運用検討会議は科学技術の発展及びバイオセキュリティの新たな情勢と結びつけ、これまでの努力を踏まえて交渉の実行可能性を踏み込んで評価し、迅速に行動を起こし、差別のない実効性ある検証措置を含み、BWCを全面的・均衡的に強化する議定書の早期妥結に尽力するべきだ。特定の大国に対する国際社会の疑念や懸念を解消するため、BWCの信頼醸成措置において『他国で実施する生物軍事活動』の項目を増やすべきだ」と指摘。

「BWC体制の強化は多くの締約国の共同事業であり、各国が共に協議し、実行する必要がある。各国の示した意見と主張は、いずれも十分に尊重され、真剣に検討されるべきだ。各国が相互尊重と『小異を残して大同につく』精神に基づきさえすれば、必ずや全面的で均衡のある、あまねく受け入れられる案をまとめることができる。そのための努力に中国も真剣で責任ある建設的な姿勢で加わり、実際の行動によってグローバル安全保障イニシアティブとグローバル発展イニシアティブを実行に移し、世界的なバイオセキュリティ・ガバナンスのプロセスに積極的に参加し、世界の安全と発展の促進に新たな貢献を果たしていく」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年11月29日

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