中国酒泉衛星発射センターが11月30日に明らかにしたところによると、同センターは11月29日夜に有人宇宙船「神舟15号」の打ち上げに成功し、中国の超低温天気の有人宇宙船打ち上げの記録を更新した。科技日報が伝えた。
中国は2002年12月30日に低温環境で神舟4号の打ち上げに成功した。それに対し、神舟15号任務で、中国は初めてマイナス20℃の環境で有人打ち上げを行った。
ロケットエンジン排気パイプの先端が0℃以下になると、ロケットの正常な点火・打ち上げに支障をきたしてしまう。この部分の保温をするために、作業員はこれをズックで囲い、2台の移動可能な防爆型熱風送風機を使い、屋外の気温がマイナス20℃の極寒の中で15℃前後の適度な温度を保った。
生じうる各種の極端な天気を考慮し、作業員は10種・209点の保温物資を準備し、製品に「マフラー」をかけ、「防寒服」を着せ、「防寒靴」を履かせた。
製品の低温環境にさらされる時間を最小限に抑えるため、作業員は打ち上げ前に打ち上げ台を開く時間を遅らせた。ロケットの順調な打ち上げを保証するように、もともと2時間前に開く第4組回転プラットフォームを1時間前に遅らせ、50分前に開く2・3組回転プラットフォームを30分前に遅らせた。
1958年10月に設立された酒泉衛星発射センターは、中国で最初に建設した総合的宇宙打ち上げ場及び唯一の有人宇宙打ち上げ場だ。現在まで10隻の有人宇宙船を含む15隻の神舟宇宙船を打ち上げており、16人、延べ26人の宇宙飛行士を宇宙に送り込んできた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月1日