サウジアラビアの首都リヤドで現地時間9日、第1回中国・アラブ諸国サミットが開催された。その席上で習近平国家主席は、中国とアラブ諸国の実務協力に関する「8大共同アクション(八大共同行動)」を提案した。その内容は以下の通り。
第一に、開発のための共同アクション[UK1] だ。双方は総額50億元の開発協力援助プロジェクトを実施し、条件を満たしたアラブ諸国側のプロジェクト30件を、グローバル発展イニシアティブのプロジェクトリストに取り入れる。また、中国は後進のアラブ国家に対して、98%の商品へのゼロ関税待遇を提供し、パレスチナ、イエメン、レバノン、シリアなどに対しては人道支援や再建支援を提供する。さらに、2027年までに中国とアラブ諸国の貿易総額を4300億ドルに引き上げる。
第二に、食糧安全に関する共同アクションだ。中国はアラブ諸国と共に、5つの現代化農業合同実験室を建設し、農業技術合同モデルプロジェクトを50件以上展開させ、アラブ諸国側に農業専門家500人以上を派遣する。
第三に、衛生と保健に関する共同アクションだ。双方は「公衆衛生科学技術協力センター」と「ワクチンのイノベーションと研究開発協力連盟」を設立する。また、中国は引き続きアラブ諸国に医療チームを派遣する。
第四に、グリーン・イノベーションに関する共同アクションだ。双方は干ばつ、砂漠化、土地の劣化についての国際研究センターを設立し、気候変動に対応するための5つの南南協力プロジェクトを発足させる。
第五に、エネルギー安全に関する共同アクションだ。双方は中国・アラブ諸国クリーンエネルギー協力センターを建設し、中国のエネルギー企業がアラブ諸国で総設備容量500万キロワット以上の再生可能エネルギープロジェクトに参加することを奨励する。
第六に、文明間対話に関する共同アクションだ。アラブ諸国の政党、議会、メディア、シンクタンクの有識者1000人を中国訪問に招き、双方の文化・観光企業500社以上の協力を推し進め、アラブ諸国で文化・観光人材1000人以上を育成する。
第七に、青年人材の育成に関する共同アクションだ。中国・アラブ諸国青年発展フォーラムを実施し、「中国・アラブ諸国大学10+10合同計画」を実施するほか、アラブ諸国側の青年科学者100人、青少年3000人、貧困削減・衛生保健・グリーン発展関連のスタッフ1万人を中国訪問に招いて人的交流を行う。
第八に、安全保障と安定に関する共同アクションだ。防衛部門や軍隊間の戦略対話を強化しながら、データ安全協力イニシアティブを共に実施し、データガバナンスやサイバーセキュリティ分野の交流と対話を強化する。
中国国際放送局(CRI)より 2022年12月10日