風邪とインフルエンザ、新型コロナ感染症の違いとは?

人民網日本語版 2022年11月16日14:19

冬が到来し、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、風邪といった呼吸器系の感染症が増加するリスクが高まっている。これら3つの呼吸器系感染症をどのように見分ければいいのだろうか?

病原体における違い

一般的な風邪は人類にすでに定着しているウイルスが原因で、インフルエンザはインフルエンザウイルスが、新型コロナウイルス感染症は新型コロナウイルスが原因となる。

感染力における違い

風邪はほとんど感染力がないのに対して、インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は感染力が強く、その強さは新型コロナウイルス感染症のほうが著しく強い。

発生する季節における違い

風邪と新型コロナウイルス感染症は1年を通して発生する。新型コロナウイルス感染症の場合、秋と冬が特に流行しやすく、インフルエンザは主に秋と冬に発生する。

症状における違い

風邪の症状は比較的軽く、一般的に鼻水や鼻詰まりを伴い、人によっては微熱が出ることもあるが、高熱が出ることはまれだ。インフルエンザの場合、全身に症状が出ることが多く、頭痛や発熱、のどの痛み、筋肉痛、関節痛といった症状が出る。新型コロナウイルス感染症の場合、発熱や筋肉痛、関節痛、せき、嗅覚・味覚障害といった症状が出るほか、基礎疾患の悪化を誘発する可能性もある。

治療法における違い

一般的な風邪の場合、治療は必要とせず、通常1日から3日ほどで症状が好転する。インフルエンザの場合、抗ウイルス療法を受けると症状が軽減し、合併症のリスクを低減することもできる。新型コロナウイルス感染症の場合も、抗ウイルス薬がすでにあるが、基礎疾患のある高齢者の場合、できるだけ早く治療を受け、病状が悪化しないようにしなければならない。

どのように予防するか?

感染病を予防する最も効果的で、経済的な方法はワクチン接種だ。ワクチンを接種しておくと、感染や発病、重症化のリスクを効果的に低減することができる。

そしてまず、健康的なライフスタイルを心掛けることが、体を強くし、免疫力を高めるために重要となる。

次に、個人レベルで優れた衛生習慣を保たなければならない。ウイルスなどに接触するリスクを低減することは、インフルエンザを含む呼吸器系感染症の重要な予防策となる。例えば、せきやくしゃみをする時は、ティッシュペーパーやタオルなどで口と鼻を抑え、その後手を洗って、目や鼻、口をできるだけ触らないようにした方がよい。

3つ目に、家や仕事場を清潔に保つこと。例えば、家族の誰かがインフルエンザにかかって、世話をしなければならない場合、マスクを着用した方がよい。また、塩素系消毒液でウイルスに汚染された物品や床などを消毒すると良い。

4つ目に、感染や重症化リスクの高い人は、たくさんの人が集まる公共の場に行くのをできるだけ避け、感染した人にできるだけ接触しないようにした方がよい。

専門家は、発熱などの症状が出た場合、必ず病院へ行き、まず新型コロナウイルス感染症かインフルエンザかを見極め、適切な治療を受けるようにしなければならないと注意を呼びかけている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月16日

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