陣営対立に前途なし、求められるのは互恵・ウィンウィン

人民網日本語版 2023年02月03日14:37

米国の現政権は到る所で「小集団」を構築し、中国を封じ込め、中国の発展を遅らせ、さらには阻害しようと企てている。時代の潮流に逆行し、ブロック政治と陣営対立を作り出すこのようなやり方に、国際社会には懸念の声が広がっている。米国の同盟国の間においても、米国追従の盲目的な反中政策は通用せず、米国の対中政策と距離を置いて戦略的自律性を強化することが自国の利益にかない、理性的・実務的な対中政策を取ることが正しい道であるとの認識が広がっている。(人民日報「鐘声」国際論評)

米国が冷戦のシナリオを繰り返して中国を封じ込め、叩こうとするのは、国際構造と時代の潮流に対する深刻な誤った判断だ。現在、各国の利益は深く融合しており、保護主義と一国主義の遂行は最終的に他国と自国に損害を与えるだけだ。安定した国際秩序は全ての国々にとって不可欠の公共財であり、人為的に対立と分断を引き起こすことは、国際社会の共通利益を損なうことにしかならない。中国はすでに世界経済と国際体制に深く融合しており、140以上の国・地域の主要な貿易パートナーとなっている。中国を孤立させ、対中協力を制限することは、どの国の利益にもならず、実現することも不可能だ。

米国の同盟国の多くは、冷戦思考はとうに時代後れであり、米国に追従して「新冷戦」を起こすことが自らの利益にならないことを認識している。フランスのマクロン大統領は中国と米国に対立を回避することを呼びかけ、中米間の競争が大きなリスクであり試練であることを強調した。ドイツのショルツ首相は、中国がドイツと欧州にとって重要な経済・貿易パートナーであり、ドイツが揺るぎなく貿易の自由化を支持し、経済のグローバル化を支持し、「デカップリング」に反対し、引き続き中国側と経済・貿易協力を深め、両国企業による相手国での投資協力を支持すること、世界には多極化した構造が必要であり、ドイツとして陣営対立に反対することを表明した。ミシェル欧州理事会議長は、中国が拡張を図っておらず、国連憲章の趣旨を擁護し、多国間主義を支持する重要なパートナーであること、EUは中国の信頼できる予測可能な協力パートナーでありたいとの考えを表明した。アジア太平洋の多くの国々は、ブロック対立を仕掛ける米側のやり方を警戒し続けている。フィリピンやタイなどアジア太平洋諸国の指導者も、中米間でどちらかの陣営を選択することはないと明確に表明している。

米側は冷静で理性的かつ現実的な姿勢で中米関係を扱い、中国の封じ込めと抑圧を止め、「中国との『デカップリング』を図る意図はなく、中国の経済発展を妨害する意図はなく、中国を封じ込める意図はない」との約束を具体的に実行し、世界の平和と発展のために大国としてしかるべき責任を担うべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年2月3日

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