フランスのマクロン大統領は現地時間15日、パリのエリゼ宮殿で王毅中共中央政治局委員(中央外事活動委員会弁公室主任)と会談した。新華社が伝えた。
王氏は「中国は常にフランスを優先的な協力パートナーと見ており、フランスと上層部交流を一層緊密化し、中仏関係に新たな展望を切り開き、中国EU関係に新たな原動力をもたらし、国際協力とグローバルな課題への対処の推進に新たな貢献を果たすことを望んでいる。中仏は互いに支援の手を差し伸べ合い、新型コロナウイルス感染症のパンデミックと共同で闘ってきた。現在、中国経済は急速に回復し、社会は正常化しつつある。各分野でフランスとの交流を全面的に再開していきたい」とした。
マクロン大統領は「フランスは対中関係を重視しており、仏中の戦略的対話の強化には重要な意義があると考えている。日増しに複雑化する国際情勢を前に、仏中は共同で安定と均衡の維持に尽力し、多国間主義を堅持し、ブロック対立に反対し、世界の分断を回避するべきだ。気候変動、生物多様性、海洋保護などの分野で両国の協力強化を望む」とした。
また、ウクライナ問題についての踏み込んだ意見交換も行われた。
王氏は「ウクライナ問題において、中国は客観的で公正な立場を堅持し、和平交渉の促進に常に尽力している。中国は自主独立の大国としてのフランスの役割を重視しており、フランスを含む国際社会と共に政治的解決の道筋を探り、早急に停戦を実現したいと考えている」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年2月16日