菜の花畑を走り抜ける高速列車(撮影・周博倫)。
春になると、陝西省の大地には万物が蘇り、秦嶺山脈一帯は春ムード一色に染まる。陝西省漢中市では最近、菜の花が満開になって見頃を迎え、それを鑑賞しにやって来た観光客で賑わいを見せている。人民網が報じた。
今月18日、中国で最も美しい菜の花畑·漢中観光文化イベントが開幕した。花見に出かける観光客に便利なサービスを提供しようと、中国鉄路西安局集団有限公司は3月に入り、輸送力を増強し、陝西省南部に花見に向かう旅客のニーズを満たし、「春に向かう列車」を全力で提供している。
菜の花畑を走り抜ける列車(撮影・周博倫)。
公共バス並みに8分に1本走る高速列車
3月初め、西安北と漢中を結ぶD5267号、D5268号、D5269号、D5270号、D5271号、D5272号が次々と導入され、これらの列車は仏坪県や洋県西、城固県といった菜の花畑の名所がある地域にも停車している。
西安‐漢中間を往復する高速列車は1日に137往復運行され、早朝6時から夜の11時まで、平均8分に1本の割合で高速列車が運行しており、高速列車の「公共バス化」を実現。観光客は朝に西安北駅から高速列車に乗り、漢中市で菜の花畑を鑑賞して、午後には西安に戻ることが可能になっている。
黄色い絨毯のように一面に広がる菜の花畑(撮影・郝正国)。
当日の列車チケットと本人確認で入場料割引も
旅客は当日の高速列車のチケットと本人確認ができる身分証明書を携帯していれば、入場料や飲食の割引サービスのほか、特別サービスを利用できる。
菜の花フェスが開催されている漢中市の管轄区内にある国有A級景勝地14ヶ所景区では今月1日から4月30日まで(週末と清明節、<先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日>を除く)、全ての観光客を対象に、半額割引サービスを提供している。
仏坪駅で降りて公共バス、またはタクシーに乗り、秦嶺ジャイアントパンダ仏坪救護繁殖研究基地に行くと、無料でパンダを観覧することもできる。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年3月20日