4月23日は28回目となる「世界本の日(世界図書・著作権デー)」。人民網では今年も「習主席と読む世界の名著」と題し、世界の名著を各言語で紹介していく。人民網が伝えた。
「三国志」と聞いて日本人がまずイメージするのは、吉川英治の小説や横山光輝の漫画、歴史シミュレーションゲームなどではないだろうか。日本で幅広く知られているのはこうした「三国志演義」をベースとした作品の数々となっているが、史書の「三国志」にも数々の名言が含まれている。
「三国志演義」をベースとした漫画作品
史書「三国志」は、西晋の陳寿により中国の後漢末期と三国時代に関して記録された歴史書。
習近平国家主席は「三国志」の言葉を度々引用しており、2017年1月18日の国連ジュネーブ本部での演説では、この史書「三国志」から「和羹の美なるは、異なるを合わせるに在り」という言葉を挙げ、人類文明の多様性は人類進歩の源泉で、「和羹」は様々な材料や調味料を合わせて作っているからこそ美味なのだと指摘した。
中国の史書「三国志」
このように物事の多様性を尊重し、多様性の調和と共生に取り組むことは、現在中国が主張する異なる文明の共存の道であり、中華の優秀な伝統文化の精髄であるとも言える。
こうした伝統文化の精髄が込められた「三国志」や「三国志演義」の影響力は東アジア文化圏全域に及んでおり、今も人々の間で高い人気を誇る中国の物語となっている。(編集TG)
「人民網日本語版」2023年4月23日